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第142号後編「45歳以上不要論に危機感」

久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」 授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと 毎月第1-4 火曜日発行 vol.142 2023/07/25発行 *========*========*=======*=======* 4 大人の放課後相談室 Q 45歳以上不要論に危機感 今年45歳になる会社員です。3度の転職を繰り返して現在が4社目になります。現在の会社は、3年目になりますが、割と落ちこぼれです。上司からはよく怒られますし、私自身も会社から求められている役割を十分に果たせてないと感じています。 そんな中、世の中の大企業では、世間では45歳以上の社員を早期退職させる動きがあると知りました。 先々、いろいろ不安になりますが、1人(自営業)でも稼げるような準備をしなければと焦っております。 まずは自分の強みを再発見するところからは進めたいと思います。 しかし、働くって大変ですね。 東京都/45歳/男性 A 少子高齢化で原則人手不足になりますがDX革命も進行中。リスキリングしてDX人財になりつつ、機械で代替できない仕事のプロを副業で目指しましょう。 これは悩ましい問題ですね。いわゆる3年目の壁と転職グセが重なって、ちょうど悩める時期なのでしょう。 ただし、もしも私なら、3年目の壁をクリアして今の仕事を勤め上げつつ、自己投資をしてリスキリング。力を付けてから次のステップを目指します。 ちょうどこれからDX革命が劇的な構造変化をもたらします。そこに、すばやく対応できる自分を作りと、同時に勝ち残る会社を見極めてから、行動に移すのです。 ■1 とりあえずは心配無用の理由 まずは、そんなに心配しなくても良い理由をお伝えいたしましょう。会社が倒産間際でもなければ、あわてて会社を辞めるのは得策ではありません。 1)日本は会社都合の解雇が難しい国 これが、アメリカなら話は別ですが、日本では会社都合の一方的な解雇ができないよう法律で縛られています。 ですから早期退職を募る場合は、退職金の積み増しなど、好条件を出すことが前提になります。皮肉なことに、早期退職を募ると、他の会社でも活躍できる優秀な人財から辞めていくということになりがちです。(これは辞めた人にも残った人にも幸せなことかもしれませんが?!) 自己都合で辞表を出させるために、昔なら、閑職に追いやったり、言葉責めをしたり、有形無形のイジメをすることもあったでしょうが、今それをやればパワハラでアウトなので、いつの間にか良い時代になりました。(今の管理職は、自分がシゴかれたのに部下にはできなくなって気の毒ですが?!) 雇った以上、簡単には解雇できない仕組みの反作用で、パートや派遣労働が増える問題もあります。それでも一定期間以上パート労働をした場合は、社員扱いにしなければならないように制度が変わりました。(大学の兼任講師という低賃金のブラックな仕事でも少しずつ変わりつつあります?!) もちろん高給取りである大企業の部課長になると、55歳で役員になれない場合は、役職定年や子会社転出などで給料が下がることも少なくありません。とは言え、定年延長で65歳まで勤め続けることができる場合が多いのです。(それを高いプライドが許すかどうかは別として?!) ですから、正社員になっているのであれば、法律や会社との雇用契約に対する明確な違反でもない限り、会社都合での一方的な解雇はできないと思って良いでしょう。 2)日本は少子高齢化で労働人口不足が常態化

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  • 21世紀の世界は驚きに満ちています。 海外はロンドンの片田舎から、シンガポールの怪しいマーケットまで。国内は美術館・コンサート・グルメ天国の東京から、ツアーガイドに載らない日本の秘境まで。DEEPな旅へと写真付きでご案内。 ネットはサブスク天国となり、古今東西のA級C級映画・アニメから伝説のライブまで、みんなで観たいものだらけ。経営者向けの講演や大学での授業、新聞連載やSNSでは紹介できないオモシロ怪しい超雑学的コンテンツをご紹介します。 大人のなんでも人生相談も毎週実施中ですのでお気軽にご相談を!
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