永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.07.27
新 恭(あらた きょう)
----------------------------------------------------------------------
木原官房副長官夫人の元夫不審死事件。大メディアは遺族の会見を無視
----------------------------------------------------------------------
「テレビ局や新聞社の皆さまには、この事件に関心を持って広く報じていただ
くようお願いします」
木原誠二官房副長官の妻の元夫、安田種雄さんの不審死事件で、安田さんの父
と二人の姉が7月20日に記者会見を開き、涙ながらに訴えた。
もともと12日に予定されていたこの会見。直前になってとりやめになったた
め、警察から圧力があったのかと憶測を呼んだが、どうやら別の事情があった
ようだ。
警視庁大塚署長あてに、種雄さんの両親と二人の姉の連名で、「捜査の続行」
を訴える上申書を出す決心をし、その提出日が17日になったこともあるのだろ
う。会見で話す内容が掲載された週刊文春7月27日号の発売日に合わせたのか
もしれない。
疑惑の本人ではないとはいえ、岸田首相の最側近にかかわる事件だけに、メデ
ィア各社とも無関心ではいられない。だが、その注目度の高さとは裏腹に、会
見後の報道は寂しいかぎりだった。取り上げるテレビ番組は一つもなく、読売、
毎日など多くの新聞は完全に無視を決め込んだ。
◇私たちは種雄の死の真相を知るため、捜査を続行していただきますことを、
心から望んでおります(週刊文春7月27日号より)◇
大塚署に提出した上申書の一部である。警察も一度は他殺ではないかと疑って
再捜査をはじめた。だが、木原氏の自宅を家宅捜索までして、その後に捜査は
打ち切られた。どうしても種雄さんが自殺したとは思えない家族が捜査の継続
を求めているのだ。
この会見を聞くまで、文春の記事に書かれた安田さんの父の話に疑問点がない
わけではなかった。夜中の3時に、貸していた自家用車を返してもらうため種
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)