7月27~28日、日本では日銀政策決定会合が開かれました。
植田日銀総裁は想定外に「YCC修正」へ動きました。長期金利の
許容変動幅は上下0.5%程度を維持するとした上で、金利上昇の抑
制を目的に国債を買い入れる指し値オペの水準を従来の0.5%か
ら1.0%に引き上げました。
これは、今すぐ連続指し値オペを実施する必要性は無いとしても、
長期金利の変動幅を上下1.00%へと引上げたことと、ほぼ同
じことでしょう。
これは、事実上の金融引き締めです。
グローバル規模で過剰流動性を提供してきたジャパンマネー。
いよいよその巻き戻しが始まったわけです。
覚悟はしていたものの、想定外の早さに、為替市場もグローバル
な金利市場も株式市場もサプライズ。
為替市場ではドル安円高が進行、アメリカ国内の金利もすべての
クラスで上昇、この日はアメリカ株式市場も下落しました。
本日の日本株式市場の大きく乱高下。
折りしも、アメリカのパウエルFRBは7月25~26日のFOMC
で「近いうちの政策金利の引き上げの停止の可能性」「高めのイン
フレ容認へのスタンス」をさらに鮮明にして来ました。
そんな中で、植田日銀の「事実上のYCC修正」です。
植田日銀による「異次元の金融緩和」から「金融引き締め」に向け
ての政策転換がそろりそろりと始まったわけです。
ドル円は今後は「ドル安円高」トレンドへ。
アメリカの長期金利は4.00%台に再び乗せてきました。
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