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ビッグモーターの自動車保険の保険金不正請求問題 相次ぐ「団塊ジュニア企業」の不正 CM起用の佐藤隆太も同罪!
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中古車販売大手ビッグモーター(東京)の兼重宏行社長は25日、東京都内で記者会見を開き、26日付で辞任をすると発表した、自動車保険の保険金不正請求問題をめぐり、責任を取った形だ。
兼重社長は記者会見で、同社の不正を初めて認識したのは6月下旬に特別調査委員会がまとめた報告書であるとしている(1)。
報告書では、2018年ごろ、板金部門の担当本部長(当時)が車両部門の工賃や部品交換で得られる利益の合計額を「@(アット)」と呼び、工場の現場にそのノルマの達成を厳しく迫った様子が記されている。
1台当たりのアットの平均目標は約14万円とされ(2)、報告書では、
「修理工場は車両の損傷状況で決まるので工場の営業努力で大きく上下しない」(3)
と指摘、不合理なノルマ設定であったと厳しく断じている。
また従業員らへのアンケート結果によると、382人のうち104人(27.2%)が自ら不正な作業に関与したと回答。不正な作業が行われた原因(複数回答)としては、
<「会社が売り上げ向上を最優先としていた」(68.3%)
「上司からの不正な指示に逆らえない雰囲気があった」(43.7%)>(4)
などとする項目がつづく。
工場内での不正について、毎日新聞が取材したところ、2019年ごろに関西地方の店舗に勤務した50歳に男性は、
「日常的に修理費が水増しされた」(5)
と証言。
男性によると、店舗に併設された整備工場の廃棄物置き場には、壊れたヘッドライトやバンパーなどの部品が山積みになっていた。
そして事故車が持ち込まれると、工場の整備士が車両の破損していない部品を廃棄物置き場の破損部品と付け替えたうえで写真を撮影し、「修理が必要」と報告した様子を目撃したという(6)。
目次
・セブンイレブン、レオパレス、大東建託・・・ 相次ぐ、「団塊ジュニア企業」の不正
・ブラック企業 死なず
・CM起用の佐藤隆太も同罪!
・セブンイレブン、レオパレス、大東建託・・・ 相次ぐ、「団塊ジュニア企業」の不正
一方、窪田順生氏は、近年、「団塊ジュニア企業」の不正が相次いでいると指摘、ビッグモーターもこのパターンであったと述べた(7)。
窪田氏によると、団塊ジュニア企業とは第二次ベビーブームによる需要増が大きな要因で急成長して、全国展開を達成した大企業を指す。
具体例としては、1973年に創業したセブン-イレブン・ジャパン、同年創業のレオパレス21、1974年創業の大東建託などが該当。
1976年創業のビッグモーターは、団塊ジュニア世代(1971~1974年)ではないが、団塊ジュニアを授かったファミリーが国内で爆発的に増えて、その恩恵を得た会社のことを「団塊ジュニア企業」と同等だ(8)。
これらの企業は総じて、人口急増の波にのって全国展開を達成し、巨大企業に成長するものの、しかし、人口減少時代に転じても、なかなか過去のビジネスモデルから脱却できず、「拡大路線」に固執してしまう。
そのため、現場が帳尻合わせ的に不正に手を染めてしまったり、過重労働が強いられてしまったりという問題が発生するというのだ(9)。
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