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高野孟のTHE JOURNAL Vol.611 2023.7.31
※毎週月曜日発行
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【1】《INSIDER No.1217》
岸田政権第2期の「安倍亜流“毒皿”作戦」は大失敗/
次の第3期は安倍の負の遺産の後片付けに追われるの
か?
【2】《CONFAB No.577》
閑中忙話(7月23日~29日)
【3】《FLASH No.525》
福島第1原発「処理水放出」 政治家も官僚も東電も命懸
けで責任を取るべきではないか/日刊ゲンダイ7月27日
付「永田町の裏を読む」から転載
■■INSIDER No.1217 23/07/31 ■■■■■■■■■■
岸田政権第2期の「安倍亜流“毒皿”作戦」は大失敗/
次の第3期は安倍の負の遺産の後片付けに追われるの
か?
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7月24日付読売新聞の世論調査結果で、岸田文雄内閣
の支持率は前月から6ポイント減って、内閣発足以来最
低の35%を記録した。また同日付毎日新聞の調査でも、
5ポイント減の28%となった。毎日の数字は、同社の調
査としてこれまでの最低だった22年12月(閣僚辞任ドミ
の直後)の25%に次ぐもので、普通、内閣支持率が30%
ラインを切って25%に近づく状態は「危険水域に突入し
た」、つまりもう1つ新たなインパクトが加われば転覆
してもおかしくない事態と判断される。なお不支持率は
それぞれ52%、65%だった。
直接の原因は、マイナンバー問題でトラブル続出とい
う不様さや、首相の長男の脳天気な所業などのどうにも
ならない政権中枢の緩みを、「解散風」を吹かせること
で突破しようとして与党内で相手にされなかったとい
う、岸田自身の「指導力の欠如」(毎日調査では
80%!)という印象が二重三重に広がったことにある。
が、もう少し長い物差しで計ると、岸田政治の第1期は
21年10月4日の政権スタートから22年7月10日投開票の
参院選で勝利し、その4日後に安倍晋三元首相の「国
葬」実施を決断するまで。そして第2期は、そこから23
年7月8日の安倍一周忌までの約1年間ということにな
ろう。
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