7月最終週の25日~28日にかけて、FRB、ECB、日銀の中銀達
の政策決定会合は次々に開かれました。
これらの決定会合で、内外の株式市場を巡る状況は、ここ一週間
でごろっと大きく変わったように見えます。
FOMC後の記者会見で、パウエルFRB議長は「アメリカ経済の
ソフトランディング」への「並々ならぬ自信」を表明したのでし
た。
折りしも7月下旬には、アメリカの第二四半期の実質経済成長率
(速報値)やアメリカの6月のPCE(個人消費支出)価格指数が
発表されました。これらの統計からも、「アメリカ経済が堅調なの
に、インフレが着実にスローダウンし始めている」ことが明らか
になりました。
兼ねてからマーケット関係者が待望していた「純白のディスイン
フレ」が奇跡的に巻き起きている可能性が高まっているのです。
「純白のディスインフレ」とは、「失業率を大きく上昇させること
無く、言い換えると経済を景気後退入りさせることなく、インフ
レが沈静化すること」です。
「純白のディスインフレ」が巻き起これば、「古いマクロ経済学」
から見ればまさしく「奇跡的な出来事」です!!♪
7月28日の植田日銀も「パウエルFRBの楽観への傾斜」に歩調
を合わせるように「YCC修正」へ。
奇跡であれ何であれ、アメリカ経済のソフトランディングの可能
性が高まっています。
内外の株式市場はこの可能性に「賭け」始めました。
ドルインデックスでのドルは打って変わって「ドル高」トレンド
へ。
内外の株式市場は上昇トレンドへ。
しかしながら、ソフトランディングの可能性が高まれば、景気後
退を織り込んであまりに悲観的な予測をしていたアメリカ国内の
長期金利は、遅かれ早かれ上昇し始めることでしょう。
唐突な調整局面入りには要注意です!
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