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「声優がインボイスに反対する理由」「電子帳簿保存法で慌てるな!」「”夏の長い昼休み”が世界を救う」

大村大次郎の本音で役に立つ税金情報
  • 2023/08/01
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こんにちは! 大村大次郎です。 今回は 「声優がインボイスに反対する理由」 「電子帳簿保存法で慌てるな!」 「”夏の長い昼休み”が世界を救う」 の3本立てです。 ■声優業界がインボイスに反対する理由 去る6月22日、アニメプロデューサーの植田益朗 氏や声優の岡本麻弥氏らが外国特派員協会で、イン ボイス制度に反対する記者会見をしました。 岡本氏は、自身の廃業も考えているとして涙ながら に訴える場面もありました。 声優業界に限らず、フリーランスで働く人の多くは インボイスに強く反対しています。 が、一般の人にはなかなか、なぜ彼らがインボイス 制度に反対するのか、わかりにくいところだと思わ れます。 それを今回は説明したいと思います。 消費税というものは、消費者にとっても痛いもので すが、事業者にとっても痛いものです。 特に中小以下の事業者やフリーランサーにとっては、 消費税は大きな痛手となる税金なのです。 消費税は、建前の上では、事業者が売上時に消費税 を客から預かり、それを税務署に納付するだけとい うことになっています。 そして消費税は、その税金分を価格に転嫁するとい う建前になっています。 が、場合によってはそれができない場合も多いので す。 中小企業の場合は特にそうです。 たとえば、声優などの場合、出演料は自分で決める ことはできません。 制作会社などが決めます。 そして出演料は消費税込みの金額になっています。 消費税が上がったからと言って、出演料を上げてく れとはなかなか言えません。 しかし声優も、事業者ですから、売上(報酬)に応 じて消費税を納付しなくてはなりません。 声優の出演料には、消費税が含まれて払われている という建前なので、声優は出演料の中から消費税分 を取り出して税務署に納付しわなくてはならないの です。

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  • 元国税調査官で著書60冊以上の大村大次郎が、ギリギリまで節税する方法を伝授。「正しい税務調査の受け方」や「最新の税金情報」なども掲載。主の著書「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)
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