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2023年8月4日号(Vol.274)-オンラインでの交渉の進め方(2)&ロシア・ウクライナ戦争の”落としどころ”

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第274号(2023年8月4日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。 今週は核不拡散条約(NPT)会議に参加するため、 オーストリア・ウィーンに来ています。 さて、今週号の内容ですが、まず【1】の 『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、 引き続き【オンラインでの交渉の進め方】についてお話しします。 第1回目となった先週号ではChatアプリを通じた交渉コミュニケーションのお話をしました。 オンライン上での交渉が今後、より頻繁に当たり前のように行われるようになると思われますが、 やはり重要なことはVerbal communicationを通じて行いたいと思います。 声のトーンや間の取り方が醸し出すnon-verbalのメッセージを相手に伝え、 相手の意図もできるだけ正確に理解したいからです。 そのための方法としてVoice message機能の援用をお勧めしました。 今日は“別の機能”の有効活用についてお話しします。 その注目の内容は、本編をお楽しみに♪ 次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週もいろいろなことが起きた一週間でした。 一つ目は【ロシア・ウクライナ戦争の落としどころ】です。 ウィーンに出発する前からいろいろと連絡が入ってきていましたが、 ウィーン入りしたらさらにいろいろな見解と情報が入ってきました。 戦闘は膠着状態にあり、最近ではロシアの攻撃の精密度が上がっているのは、 投入する兵器の性能が“20世紀”のものから、“21世紀”のものになったから、という分析がありました。 ウクライナ側の戦果については、いろいろな情報と分析が来ていますが、 現状では予定の4割強ほどの成果しか上がっていないようだというのが最も有力な分析内容ではないかと思います。 そのような中、停戦・休戦に向けた圧力が多方面から強化されています。 【2-国際情勢の裏側】のコーナーでは、この 【ロシア・ウクライナ戦争の落としどころ】についてお話しします。 2つ目は【Laundry function-民主主義と国家資本主義の違い 】です。 これは今週行ったCNNの討論の中で出てきた話題なのですが、 元々の題材は『中国の秦剛前外相やロシアの“Mr. アルマゲドン”スロビキン上級大将の失踪の裏』でした。 いろいろな議論が出る中、面白い分析が出てきました。 『英国で次々と首相が交代する政治劇や、アメリカにおけるトランプ大統領やヒラリー元国務長官などのスキャンダルが暴かれ、処分されていくというシステムは、民主主義ならではの洗浄機能(Laundry Function)と言える。 これに比べ、ロシアや中国では、つい先ほどまで権力の中枢にいた人物が、理由も告げられることなく、 突如、姿を消し、すべてがまるでなかったかのように処理される。 英国のジョンソン首相が辞職しなくてはならなかったことに疑問はないし、 トランプ氏やヒラリー・クリントン氏に法的に違反があったのであれば処分されることにも全く異論はない。 この自浄機能(洗浄機能)が働くのが民主主義のresilienceの好例だろう。』 という内容でした。 個人的にはその民主主義のresilienceが機能しているかどうかについて100%賛意を表明することはないですが、 「なるほど。Landry functionとはうまく表現したな。」と感じたので、ご紹介しました☆。 今週はウィーンでの会合・交渉に参加しながら、このメルマガを書くという、通常とは異なる環境になりますが、 しっかりとお伝えできればと思います。 今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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