Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~ 2023/08/07 第669号
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今週の目次
○「はじめに」
○「記録と共に変化する その2」
○「私と自分の関係性」
○「書いたノートを読み返す」
○「おわりに」
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○「はじめに」
ポッドキャスト、配信されております。
◇BC069 『アトミック・リーディング』 | by goryugo | ブックカタリスト
https://bookcatalyst.substack.com/p/bc069
今回は、ごりゅごさんの『アトミック・リーディング』についてお話しました。8月11日発売予定の新刊です。
『アトミック・リーディング: 読むことと書くことから考える読書術』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CBKDB5HW/
よろしければお聴きください。
〜〜〜Workflowyの存在感〜〜〜
極論をいえば、WorkflowyとDynalistに大きな違いはありません。機能的にはほぼ等価ですし、なんならDynalistの方が高機能です。その上、Dynalistは無料ユースであっても作成できる項目数に上限がありません。誰かに勧めるとしたらDynalistを選びたくなります。
が、しかし。
そうした一般に向けた「お勧め」の対象がDynalistになるにしても、自分で使うにはやっぱりWorkflowyを選びたくなります。
一つには、機能が少ない分のシンプルさがあるでしょう。長い時間使うツールほど、余計な機能がついていないことがメリットとして表れてきます。日常は祭りではありません。日常は落ち着いた空間を望みます。
とは言え、最近のWorkflowyも徐々に機能が増えてきているので、この安楽の地がどこまで維持されるかはわかりません。いつかは機能の大盛り的ツールになってしまう懸念はあります。
それでも、です。
Workflowyの「ファイルをわけず、すべてを一つのアウトラインにまとめる」という在り方だけは、このツールがこのツールであり続ける以上残り続けるでしょう。でもって、それが他のツールには替えがたいと感じさせるのです。
別にDynalistだって実体のファイルを分けているわけではなく、単一のデータベースに保存されている情報を、あくまでUIとして「別ファイル」として表示しているにすぎません。でもまさにそのUIこそが問題なのです。
認知科学についての本を読むにつれ、人間にとって「それがどのように見えているのか」が情報処理において重要であり、だからこそUIがツールに決定的な影響を与えるのだなということを痛感しています。
一見すると不便になるかのようにみえる「ワンアウトライン」のUIが、実は最高に便利なんだぞ、ということを改めて確認していきたいところです。
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