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【読者からの質問】かつて繰り返された「安倍・橋下会談」は「公明党はずし」の準備だったのでしょうか?

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
今日は久々に読者からのご質問にお答えしようと思います。本日頂いたご質問は以下のものでした:『安倍総理が大阪に来るたびに「維新の橋下氏と会談」をしていたようですね。報道でも安倍氏と橋下氏の会談が取り上げられていました。これも「公明党はずし」の準備だったのでしょうか?どう思われますか?』  この問題、今後の維新、ひいては政界の動向を考える上で重要な問題でもありますので、少しじっくり考えてみたいと思います。  まず、端的にお答えするとすれば、それだけが目的ではなかったが、維新側としては「あわよくば、最終的にはそういう流れに繋がれば」という思いがあったことは間違いないと思われます。  まず、安倍・橋下会談が繰り返された背景には、橋下さんが安倍総理大臣という政界の大物とのパイプは政治家として貴重だと考えていたのは勿論ですが、安倍さん自身もまた橋下さんを気に入っていたというのも事実です。  「藤井さんは嫌いだろうけど」という枕詞を付けながら、橋下さんの事を肯定的に語っている安倍さんを何度か拝見したことを記憶しています。  まず安倍さんは、しばしば「お友達内閣」などと揶揄されましたが、関係する人美とを「仲間」と「仲間以外」を分け、「仲間」と仲良くする、というアプローチを常に採用されていました。  その点でいって橋下さんは安倍さんに「仲間」と見なされていたことは間違いありません。  理由はいくつかありますが、最大の理由は、安倍さんが重視していた憲法改正において橋下維新が賛成する態度を見せていた、という点。  安倍さんは民主党、共産党を、驚く程に敵対的に見ていました。政治信条というより、戦争における敵国を認識するような眼でそうした野党連中を見ていました。仲間と仲間以外を分ける、というアプローチが、もっとも色濃くでていたのが、対野党の局面だったと行って差し支えありません。   そして、対野党の文脈において、橋下維新は安倍さんにとって貴重な「仲間」となっていたわけです。

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