この「魚沼産」と呼ばれる地域でのコメの収穫量は、全国の水稲栽培のコメ生産量のたったの1%にすぎません。
それなのに、スーパーの店頭においても、「魚沼産コシヒカリ」と表記されたコメがあまりにも多く販売されているのです。
流通量を調べた識者によれば、「魚沼産コシヒカリ」と表記されたコメの流通量は、実際の生産量の30倍以上に及ぶ──という指摘もなされているのです。
実に不思議なことが、起こっているわけです。
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神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる
第58回(2023年8月7日号)
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みなさま、こんにちは!
「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。
今回は、「スーパーで販売されるコメの銘柄はインチキだらけ! 魚沼産コシヒカリは本物の30倍以上が流通の怪!」というテーマでお届けします。
「大手スーパーで売っているモノだから安心!」と思っていたら、大間違いの現実が本当によくあります。
つい先年まで、「熊本県産」と称して、スーパーなどで販売されていた「アサリ」は、97%が中国産でした。
それが発覚して撤去されると、なんとスーパーの鮮魚売り場から、アサリそのものが消えてしまいました。そもそもホンモノの国産アサリは、ほとんど流通していなかったからです。
また、国産ウナギと称して、マラカイトグリーンの合成抗菌剤(日本の養殖では禁止)の養殖池にどっぷり浸かった中国産ウナギも「産地偽装」の国産表記で並んでいる――といった疑惑も尽きないことでしょう。
他にも夕張メロンや神戸牛、信州みそ、コーヒー豆や紅茶、大間のマグロ、関サバ、淡路の玉ねぎ……などなど、魚介類の生鮮品から野菜などの農産品にいたるまで、挙げればきりがないほどに、産地偽装はよく耳にします。
なお、正確には法の網にかかる「産地偽装」ではないものの、菌床栽培の「国産シイタケ」は、7割近くが中国産――というのは業界常識として有名な話です。
シイタケを原木や菌床ごと日本に輸入して、若干成育させた実績があれば、みんな国産で「〇〇県産」になるからです(ほとんどが菌床輸入)。
恐ろしいことに、これらシイタケ類からも時々、基準値を超える残留農薬(殺虫剤)が検出されています。
このように、「産地偽装」でなくとも、私たちが知らないところで、さまざまな「産地偽装に近いこと」が大っぴらに行われているのが日本の食品流通の実際のところなのです。
そして、主食のコメの銘柄にいたっては、そもそも産地偽装はやりたい放題でした。
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次回は、 「日本の衰退を加速させてきた自民党に票を入れるのはもう止めませんか?」 というテーマでお届けします。
次回の本メルマガをどうぞご期待ください。
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