2023年8月7日号「ChatGPTでPDFを読んで要約したり分析したりできると聞きました。具体的にはどうすればいいのでしょうか」

『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年8月7日号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年8月7日号 ●赤羽雄二の視点：部下をきめ細かく育成する（その3）●今週の相談 ・ChatGPTでPDFを読んで要約したり分析したりできると聞きました。具体的にはどうすればいいのでしょうか。 ・4年来の部下がだんだん傲慢になってきました。仕事はできるのですが、私の指示を頻繁に無視するようになってきています。どうしたらいいでしょうか。 ・会議のファシリテーションが苦手です。事務局を担当することが多いのですが、結構、収拾がつかなくなることがあり、何とかしたいです。 毎週月曜日発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【はじめに】 本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問＆相談が可能です。（ご質問： akaba@b-t-partners.com ） 【『ゼロ秒思考』とは】 『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。 「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。 20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。 誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。 「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」 「打てば響くような会話ができるようになった」 「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」 「自分に自信がついた」 「気持ちを素直に伝えらえるようになった」 本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。 赤羽雄二の視点：部下をきめ細かく育成する（その3） できる部下は適切な助言とチャレンジで爆発的に育つ 一方、できる部下はほうっておいても育つ。自分でどんどん工夫して、驚くような成果をあげる。周囲も味方につけ、大がかりな案件にも躊躇せずに取り組んでいく。 上司がすべきことは決して彼らにブレーキをかけないことだ。上司によっては自分の存在意義を主張したいばかりに、こういったできる部下の存在を必ずしも喜ばず、あれこれとけちをつけかねない。そういったことは決してしないようにしたい。 彼らには手がかからないが、適切な助言により、さらに爆発的に育つ。彼らの視点を拡げるような、今まで気づいていなかったような視点についての助言が大変に有効だ。彼らは成功体験しかなく、それまでの人生がずっと順調だったりする。 したがって、人の痛みをあまり感じなかったり、過度に積極的だったり、意外に経験の幅が狭いこともある。それに対して、視点を拡げるような助言により、一気に悟り、新しい視点で取り組んでくれるようになる。 さらに、思い切ってハードルを上げ、難易度の高い課題と適切な助言を提供することにより、驚くほど成長していく。人間的にも、仕事の面でも、数カ月前とは比べられないほどの成長を遂げる。 勘違いをさせて傲慢にならないように ただ、そういったできる部下は時として勘違いをして、傲慢になってしまうことがある。 傲慢になってしまったら、いかにそれまで大きな業績をあげていたとしても、そこで成長が止まってしまう。落とし穴に陥る。 それは、上司としては絶対に避ける必要がある。いい気になって勘違いをしそうになっている点に対しては、遠慮なく指摘する。機嫌を悪くされたくないばかりにお世辞を言い続けたりするのは論外だ。多分、以前の上司がそういう接し方をしているため、傲慢な部下を生み出したのではないかと想像される。 ただでさえ、チヤホヤされることが多いので、だんだんと客観的に自分を見ることができなくなってしまったのだ。 ちょっとやそっとではブレーキが利かないこともある。「天狗」になって人の話を聞けなくなったら、本人たちがいちばん苦労する。そういう場合、妥協せず、早めに言うべきことを言って勘違いを正すのが上司の役目だ。いったん勘違いして「天狗」になると人の話を聞けなくなるので、修正しづらくなる。 他の部下に対してコーチングさせる できる部下には、他の部下のコーチングをさせると成長が加速される。正式に昇進するまでの間、部下をつけて上司の経験を積ませるわけだ。チームの新人に近い部下を１、２名ずつでも任せていく。自分だけがんばればよいのではなく、部下を活かすことに気を配るようになるので、短期間に成長する。