歪んだ金融政策協調
「一見政策協調に反する日銀の緩和」
ポルトガルのシントラで開催されたこの夏のECB国際フォーラム。4人の中銀総裁によるパネル・ディスカッションで、司会を務めたCNBCのセラ・アイセン女史から、日銀がインフレの下でも金融緩和を続けることに質問があり、さらに政策協調についても問われました。欧米が引き締めでインフレを抑えようとしている時に日銀が緩和を続けては、FRB、ECBなどの政策効果が減殺するとの危惧からです。
実際、1987年10月19日に起きた「ブラック・マンデー」では米国株が1日に22%以上下落して世界にショックが広がりましたが、そのきっかけにもなったと見られているのがその前の月に西ドイツが突然利上げを行ったこと。これが82年以来続いていた「ルーブル合意」が破棄された、との思惑が市場の混乱を呼んだとの見方があります。
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