■日常生活・人間関係の心理学
心理学の勉強をすれば、ビジネスでも、受験でも、恋愛でも、人間
関係でも応用できる。心理学という学問の中には、幸せな人生を歩
むために役に立つ知識が詰まっているのだ。
何をするにしても心理学の知識があればおトクだ。「こういうケー
スでは、こうしたほうがいいんだったな」とわかる。心理学という
のは実践的で有用な学問なのだ。
たとえば、人にお願いを聞いてもらうにはコツがある。きちんと互
いの目を合わせてからお願いをすることだ。目が合っていないのに
お願いしても、言うことを聞かせることはできない。
まず「○○さん!」と相手の名前を呼びかける。相手がきちんとこ
ちらに顔を向けて、目が合ったことを確認してから「実は、お願い
があるんですよ」と切り出すようにするといい。
たったこれだけのことに注意するだけで、相手が素直に受け入れて
くれる割合が2倍も高まる。お願いがうまい人は、このテクニック
を無意識に実践しているのだ。
★
実力に見合わないほど重要な仕事を任された時は、素直に喜ぶこと
ができないものだ。「自分にうまくできるだろうか?」と考えて、
おびえたり、恐怖を強く感じたりしてしまうはずだ。
こうしたケースでは、恐怖より「怒り」を出すようにするとうまく
いく。「実力不相応でも、やっつけてやる!」と勇ましいことを考
えるようにするのだ。
なぜなら、怒りの感情はリスクを感じにくくしてくれるからだ。恐
怖に負けそうになった時には、あえてできるだけ怒るようにしたほ
うがいいのだ。
スポーツでも、ビジネスでも、怖いと感じたときには、それを怒り
の感情に置き換えることだ。たとえば「チクショウ、負けねえぞ」
を口に出してみるのだ。効果的があるはずだ。
★
同僚の1人が、どうも会社の経費で飲み食いしているように感じて
いるとする。こういう行動をやめさせる時、面と向かって問題行動
を指摘するのは得策ではない。人間には「メンツ」があるからだ。
メンツを潰すようなことをすれば、相手から恨まれるに決まってい
る。だから、こういうときには、「ゴシップ法」と呼ばれるテクニ
ックを使うことだ。
たとえば「誰かに聞いた話」として、やんわりと相手の行動が問題
だと本人に気づかせるのだ。これなら相手のメンツを潰すことはな
いはずだ。
たとえば「うちの会社って、私的な飲み食いがバレたら、即刻クビ
っていう話だぜ」という具合だ。世間話を装って、教えてあげるの
だ。これがゴシップ法だ。
相手も、そんなことになるのなら気をつけねばと悟り、行動を改め
てくれるはずだ。あくまでも他の人の話として聞かせるのがポイン
トだ。そのほうが相手は受け入れやすくなるはずだ。
★
気が弱くて困っているなら、まず近くのアパレルショップに出かけ
て、全身、黒で統一した洋服を買うことだ。ジャケット、シャツ、
パンツ、靴まで、すべて黒で統一し、毎日その服を着るのだ。
なぜなら、黒は「強さ」にかかわる色だからだ。黒い洋服を着てい
ると、誰でも自分が強くなったように感じる。その結果、堂々とし
た振る舞いができるようになるのだ。
力強さを与えてくれる色のことを「パワーカラー」という。一般的
には「赤」だが、芸能人でもない一般人が全身赤い服を着るわけに
はいかない。だから、次点の色として黒を選ぶのだ。
もし、上から下まで黒には抵抗があるなら、シャツだけは青にする
とか、ネクタイだけは違う色にするとかでもかまわない。ただし、
最低でも全体の8割くらいは黒にすることだ。
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