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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2023年8月12日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  8月6日と9日の広島・長崎慰霊の日をあとにして、しかし自民党政権の”核好き”体質が目の当たりになった。とくに岸田文雄首相の長崎慰霊の日への向き合い方はひどかった。  台風6号の接近を前に、首相は長崎原爆の日の平和祈念式典の参列を見送ったことはまだいい。  ところが、代わりにビデオメッセージを寄せるも、6日の広島でのあいさつに比べると淡白さが見え、会場でビデオメッセージが流れる時間帯、岸田首相は、東京の官邸で公明党の山口那津男代表と、会談していた(1)。  そこには、長崎よりも、自らの選挙区である広島を重視する姿勢が明らかに垣間見え、同じ被爆地であるはずの長崎は”なおざり”になっている・・・。関係者はそう見ている(2)。  長崎におけるビデオメッセージも、 「広島への強い思い」(官邸関係者)(3) を込め、原爆投下時の惨状を生々しく語っていた3日前とは対照的だった。  ビデオメッセージは、 「犠牲となられた方々の御霊に対し謹んで哀悼の誠をささげます」 という形式的な「お見舞い」に始まり、長崎原爆の描写は、 「一本一草もない焦土と化した」 と触れるにとどまる。  また、 「乗り越えられない試練はない。平和の尊さを強く感じる」 と復興に言及した箇所にいたっては、なんと2021年の菅義偉首相のあいさつと一字一句変わりはなかった(4)。  現在、日本においては、アメリカで公開中の映画『オッペンハイマー』と『バービー』の上映開始日が同じだったことから「バーベンハイマー(Barbenheimer)」というネットミームが生まれたことに対し、批判が殺到している。  しかし、日本の首相”でさえ”、原爆への思いはこんな中途半端なのだ。日本人は、いますぐ自民党政権に対し、”怒りの鉄槌”を振りかざすべきだ。 (1) 高田佳典・岩谷瞬「首相、にじむ「広島重視」西日本新聞、2023年8月10日付朝刊、3項 (2) 高田佳典・岩谷瞬、2023年8月10日 (3) 高田佳典・岩谷瞬、2023年8月10日 (4) 高田佳典・岩谷瞬、2023年8月10日 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  サッカー女子W杯開催中だからこそ考えたい、ヘディングにおける脳震盪のリスク サッカー界を動かした大規模研究 進む対策 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  サッカー女子W杯が佳境に入っている。当初、その試合中継さえ危ぶまれていたものの、しかしなでしこジャパンは順当に予選リーグを全勝で突破。決勝トーナメント1回戦でもノルウェーに勝ち、準々決勝進出を決めた。  だが、こういうとき”だからこそ”、サッカーのとくにヘディングにおける脳震盪の危険性について私たちは考えなければならない。

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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