Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~ 2023/08/14 第670号
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今週の目次
○「はじめに」
○「記録と共に変化する その3」
○「バインダーノートとホイップ式ブログ」
○「二項対立の手前で考える」
○「おわりに」
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○「はじめに」
以前からたびたび紹介しているLISTENというポッドキャスト・プラットフォームにて、直接ポッドキャストを配信できるようになりました。
◇LISTEN、ポッドキャストを直接配信できるホスティング機能を開始|株式会社ONDのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000112516.html
これまでは別の配信サービスのRSSを登録していたのですが、以降はLISTENに音声ファイルをアップしてポッドキャストを配信する、という形態も選べるようになります。いよいよプラットフォーム感が出てきましたね。
今後のWebメディアにおいて、ポッドキャストの存在感がどうなっていくのかはぜんぜんわかりませんが、それでもこうした動きは歓迎できるものです。「人の言葉」の力って、存外に強いものですので。
〜〜〜純化するノウハウ〜〜〜
以下の記事に面白い指摘がありました。
◇「コンサル本」は成長へのマニュアルか ? | 集英社新書プラス
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/growthsociety/24032
引用してみます。
>>
ビジネス書としての機能性を高めていけば、ドラマとしてのカタルシスや何らかの文化的な匂いは不要なものとして消滅するのが自然である、と言った方が正しいだろうか。
<<
この話は、 うちあわせCastでも何度か言及している「ノウハウ本」への指摘と重なる部分があるでしょう。記事では、ドラマやカタルシスといった「文化的な」なものがビジネス書から消えていく点が指摘されていますが、むしろ機能性を高めていけばいくほど、「ノウハウ」以外のすべての要素が抹消されていくのだ、とより広い視点で捉えられそうです。
キャッチーに言えば、「純化するノウハウ」。
あくまで根っこは「個人のノウハウ」に過ぎないものが、ノウハウ化・マニュアル化されることによって、脱文脈化が起こり、あたかも自分の人生でもまったく同じようにうまくいくのだ、という印象を与えてしまうのは、販売促進の点では効果があるのでしょうが、実際に役立つかどうかという点ではマイナスの影響がありそうです。
ここで二つの問題を提起できます。一つは、そうした純化されたノウハウに対してどのようなスタンスで接せばいいのか、というメタ・ノウハウ論。もう一つは、自分たちが提出するノウハウ本は、どのような匂いを含ませるのか(あるいは無味無臭で書くのか)というノウハウ執筆論。
たぶんこの二つはコインの裏表として論じるのが良さそうですが、かなり大きな風呂敷になりそうです。
〜〜『違国日記』〜〜〜
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