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【痛くない死に方 2023年第32号】麻原彰晃の病気は嘘だった? 医者はどうやって「詐病」を見分けるのか?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/08/12
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2023年 第32号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。灼熱の日々を抜けて、少しだけ夜風が心地いいなと思ったら、 もう「立秋」を過ぎたのですね。「二十四節気」ではもう秋に入ったということ。 今までは、空を見上げる時間さえなかったのですが、ようやくぼんやりと空を見上 げる時間ができました。確かにもう、秋のような雲が出ています。 町中を歩けば、浴衣姿の女性や、盆踊りの音楽が聞こえてきます。 メディアの煽り屋さんたちや、自称・専門医の皆さんは、「第9波!」と騒ぎたく て仕方がないようですが、どうか皆さん、あまり怖がり過ぎることなく、楽しい 夏の後半を過ごしてほしいと思います。 そうそう、今月末には、僕の初めてのオリジナル曲である、 「コスモスを見に行こう」と、「あなたが名前を忘れても」のミュージックビデオ ができる予定です。いきなりCD化をするよりも、まずは皆さんに、YOUTUBE でご覧いただいて、もしも人気が出たらCD化しようかな‥と考えています。 先日、都内の某スタジオで撮影をさせていただきました。 とてもお天気のいい日で、連日のゲリラ豪雨もこの日だけは奇跡的になく、 素敵なスタジオと、そして、屋上で半日撮影を行いました。 平和で穏やかな撮影を、僕が一番楽しんでいたかもしれません。 今、監督はじめスタッフの皆さんが、がんばって編集をしてくれています。 どんな映像ができているのか、楽しみでなりません。 そのスタジオの横は、大きな川が流れていました。墨田川だと途中で気が付き ました。ときどき川を見下ろせば、昭和の風情を漂わせた屋形船や小さな釣り 船が過っています。さらには海から昇ってきたカモメや名の知らぬ海鳥たち。 カモメが向かう先には、勝鬨橋(かちどきばし)が悠然としたフォルムを見せて います。 「ああ、平和だなあ~」と呟きながらふと、戦時中の墨田川はどんな風景だった のだろうと想いを馳せました。 1945年3月10日未明、東京の下町(墨田区・江東区など)を襲った東京大空襲。 この日、マリアナ基地から飛び立ち真夜中の東京上空に現れた米軍爆撃機B-29の 数はなんと、300機超。投下された焼夷弾は38万発だったといいます。 空襲警報が鳴り始めたのは3月10日の午前0時8分で、解除されたのは午前2時37分。 そう、たった2時間30分弱。映画1本分の時間で、10万人もの命が奪われました。 および、負傷者は5万人とも、10万人超えともいわれ、被災者全体では、100万人超 ともいわれました。下町を流れる墨田川は、酷い火傷を負った負傷者たちが次々と 飛び込んだだめ、熱湯のようだったといいます。力尽きて、川で溺れた人も大勢 いました。一夜明ければ、墨田川は遺体で埋め尽くされて地獄絵図になっていたの です。 ……実は、戦時下で東京都は軍部と研究をして、東京でどれくらいの人間が空襲で 死ぬのかを予想していたといいます。予想した死者は、約2万人。 しかも、1回の空襲ではなく、戦争全体の空襲の死者として、まあ2万人くらいだろう、 と考えていたようです。これは、ヨーロッパ戦線における、連合国軍のドイツ爆撃に よる被害を基に想定した数だった、といわれています。

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  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
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