疲弊している地方自治体
99回もの海外視察出張
4年前に予告された混乱
日韓は真逆の地方財政力
韓国の全羅北道(チョンブクド)で、第23回世界スカウトジャンボリー大会が開催された。8月1~12日までのスケジュールであった。だが、会場の環境不整備によって半分の日程も消化できうちに、英米二カ国が撤収する騒ぎになった。「猛暑・害虫・排水」の3セットが理由だ。その後は台風襲来で、参加国全体がキャンプを中止す事態に追込まれた。
前記の「3セット」は、昨年から韓国国内で指摘されてきたが、全く改善されずに放置されていた。関係者に、国際大会開催という意識が薄かったのであろう。これが、途中で撤収するという失敗を招いた最大の理由である。
疲弊している地方自治体
今回の大会を誘致したのは、全羅北道である。「道」は、日本で言えば「都道府県」に当たる。ただ、韓国の行政組織では、「道」の予算規模が極めて小さいという難点を抱えている。予算が小規模であれば、組織も小さいはずである。こういうことから、全羅北道が世界大会を組織運営することなど、最初から不可能であったはずである。韓国政府は、その点を甘く見ていたのだ。
韓国では、世界ジャンボリー大会失敗の根本的な理由を分析するよりも、今のところ「国辱論」で盛り上がっている。確かに、世界スカウトジャンボリー大会の歴史(1920年が始まり)において、途中でキャンプ場を撤収するとは前代未聞だ。
特に、スカウト運動の元祖の英国と、青少年キャンプ祭りを始めたのが米国という歴史を見ると、世界スカウトジャンボリー大会は、英米二カ国と深い関わりがある。この二カ国が、率先してキャンプ場を撤収したことは、世界ジャンボリー大会の主旨から見て、韓国は「失格」を宣告されたようなものである。
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