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第281回 米国債格下げとビットコイン、AIとブロックチェーンの結合サプライチェーン その2
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▼今回の記事
今回もビットコインを中心とした暗号通貨を巡る先週の動きで、「テレグラム」や「ツイッター」で注目されているたものを紹介する。次にメインテーマとして、サプライチェーンにおけるAIとブロックチェーンその2を掲載する。この分野で注目されているプロジェクトだ。
▼少し上昇したビットコイン
ビットコインは穏やかな上昇基調にある。過去5日間では0.22%の下落ではあるが、過去1カ月間では0.83%の上昇、過去半年間では43.62%の上昇である。ビットコインはわずかながら変動しながらも、今後も上昇するという観測が強い。
●ムーディーズによる地方銀行の格下げ
このビットコインにとっては追い風となる状況をもたらしている主な原因は、格付け会社のムーディーズが行った米地方銀行の格下げとネガティブ評価である。
格付け会社ムーディーズは7日、米国の銀行10行の信用格付けを1段階引き下げたほか、一部の主要行を引き下げ方向で見直しの対象とした。評価を変更した銀行は全体で27行となった。
ムーディーズの措置は当初の10行にとどまらず、より広範な銀行業界に影を落としている。格付け会社は11行のアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に変更し、格下げの可能性がある大手銀行6行を特定した。ウェブスター・ファイナンシャル・コーポレーション、フルトン・ファイナンシャル・コーポレーション、ピナクル・ファイナンシャル・パートナーズなどがそのひとつである。ムーディーズはまた、収益圧力が高まることへの懸念を強調し、2024年の早い時期に米国が穏やかな景気後退に陥るとの見通しを示した。特に商業用不動産ポートフォリオで予想される資産の質の低下は、高金利環境下での投資リスクの懸念を高めている。
●ビットコインのリスク回避資産としての再評価
ビットコインが伝統的な銀行システムに代わる役割を果たすという考え方は、暗号通貨が脚光を浴びるきっかけとなった銀行危機の際に、今年初めに信憑性を増した。これで、ビットコインと株式市場との相関関係がなくなりつつあり、銀行セクターの混乱からビットコインは利益を得ている。ビットコインは堅調に推移しているとする見方が一般的だ。
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