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週刊金融日記 第587号 JRの特急券はネットで買うに限ります、中国団体旅行解禁で百貨店株急騰

藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
// 週刊金融日記 // 2023年8月14日 第587号 // JRの特急券はネットで買うに限ります // 中国団体旅行解禁で百貨店株急騰 // 行列ができるラーメンは東京駅で食べれば十分 // 日本のインフレは加速する気がしてなりません // 他  こんにちは。藤沢数希です。  日本はお盆休みですね。僕もお盆ということで、また日本に帰省中です。前回は、成田空港の成田エクスプレスの自動券売機のところがインバウンド観光客で大混雑していて、途方に暮れましたが、いまはこういうのはスマホでピッと買える体制が整いましたし、次の成田エクスプレスまでの時間がある場合は、ちょうどいい感じに乗れるリムジンバスもあって、そっちのルートも習熟しているため、いたってスムーズです。情弱たちが行列に並んでいる間に、こうやってスイスイと移動できると気持ちいいですよね。  お盆休みの後半に台風7号が直撃するとの予報で、15日にJR東海は名古屋-新大阪間、JR西日本は新大阪-岡山間、要するに西日本の名古屋→岡山までの運転を取りやめると発表しています。 ●【台風 交通】東海道・山陽新幹線 15日 一部終日運転取りやめ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230813/k10014161871000.html  この台風の影響もあって、お盆休みの∪ターンラッシュはなかなか壮絶なものになると思います。今週号でくわしく書きましたが、JRの各種チケットはスマホで買えるようにしておきましょう。  円安といっても、まあ、海外旅行しなければ、ほとんどの日本国民の暮らしにはあんまり関係ないといえばないですね。僕みたいに、東京のタワマン持ってない人なんかは、街でちょっとした値上げを見つけては、大げさにXにポストして、日銀早くインフレ抑えて!(金利上げて!)と煽るわけですが、たしかに、そんなに激しくインフレしているのかと言ったらそんなこともないですね。  しかし、日本国民は、AmazonなんかのMagnificent Sevenの米国拠点のサービスに依存していますから、円安で、Amazonプライムなんかは容赦なく値上げされていきますし、もはやiPhoneはふつうのサラリーマンではなかなか手が出ない価格にまで上がってしまいました。  やっぱり、円安はつらいです。 ●Amazon、プライム会費年1000円上げ 日本で4年ぶり https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0891Y0Y3A800C2000000/  まだまだ物語は序盤でこれからなのですが、週刊SPA!で連載中の『中受ウォーズ』の第1話と第2話が、Kindle Unlimitedで読めます。 ●週刊SPA! 2023年 08/08号 https://amzn.to/3OuvfBo ●週刊SPA! 2023年 8/15・22合併号 https://amzn.to/43WGDMd 『コスパで考える学歴攻略法』 https://amzn.to/3qrdN8Y  今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。 - JRの複雑なネット予約について整理しました - 自分の商売での仕入商品の値上げの流れを見ていると日本のインフレはさらに加速する気がしてなりません - iDeCoのリート保有分を米国か世界株のインデックスに変更しようか考えています - 米国クーポン債を購入しFRBが利下げに動いたときのキャピタルゲインを狙うのはアリですか - 資産が円預金ばかりで取り残された会に入会させていただいた者ですが3000万円をドル建て債権にぶっこもうかと - 仕事が面白く順調なのですが女性との恋愛トークがますます苦手になってきました  それでは今週もよろしくお願いします。 1.JRの特急券はネットで買うに限ります  第585号では、最近はインバウンド観光客等で、新幹線や成田エクスプレスの自動券売機、そして、みどりの窓口が大混雑しており、もはやネットでJRのきっぷを購入できる体制を整えておかないと、多大な時間のロスを被ることになると解説しました。そして、そのための解決策をリサーチし、メルマガで発表することを予告しました。 『週刊金融日記 第585号 インバウンド祭りでJRみどりの窓口大混雑とその対策』  世の中、本当にみなさん面倒くさがり屋なので、新しいものを試すということを多くの人がしません。コンビニや駅のキオスク、飲料の自販機で、いまだに現金の物理コインで決済しようとしてまごついている人たちが多数います。Suicaでピッとやっている人たちにとっては信じられないかもしれませんが、世の中はそういうものです。また、格安SIMもふるさと納税も、これだけ利用率が低いです。最近では、使い慣れた紙の健康保険証がマイナ保険証への移行で使えなくなることで紛糾しています。  このように、新しいやり方に切り替えることにより確実に得するにもかかわらず、多くの人は変化を嫌い、損し続けます。そして、冒頭で述べた理由により、現在は、JRのチケットをネットで買える体制を構築することが、かつてないほど求められています。  僕自身も面倒くさがって、最近まで新幹線のチケットや各種特急券を自動券売機やみどりの窓口で買っていました。結論から言うと、JRのこうしたチケットをネットで買わないのは、本当にバカです。なぜならば、ネットで買うと、当たり前ですが並ばなくてもいい上に、JRはネット販売への誘導のために、なんとネットで買うチケットレス特急券のほうを安くしているからです。さらに、登録されているクレジットカードにもポイントが貯まるし、JREポイントも貯まるので、本当にネットで買わない理由がないのです。  しかし、JRのシステムは非常に複雑です。なんと、EX予約、えきねっと、e5489等、別々のシステムを使いこなさないといけないのです。  今週はこうした事情について読者の方がレポートを投稿してくれたので、まずはそれを紹介しましょう。 ============================= - JRの複雑なネット予約について整理しました 所長、いつもお世話になっております。 いつも筆を執る機会はないかと窺っておりましたが、第585号でJRのきっぷのお話が出ましたので少しだけ蘊蓄(うんちく)を。 まずJR旅客鉄道会社は6社に分かれていますが、その中でネット予約を主だって展開しているのはJR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の4社だけです。 あとの2社、JR四国とJR北海道はそれぞれJR西日本とJR東日本のシステムに乗っかりながらやっています。 ネット予約の主な利点は次のとおりです。 ・ネットで決済まで完了するので基本的には駅で窓口に並ばなくて良い。 ・ほとんどの商品がネット上で変更もできる。 (手数料がかかる場合もあり。また、駅できっぷを受け取ってしまってからの変更より、受け取り前だと、変更回数などの制限が少ない場合が多い) ・駅の窓口のきっぷより値段が安い商品がたくさんある。 (所謂ネット予約限定きっぷというやつも含みます) それぞれのシステムはほとんど別物なのですが、特徴は以下の通りです。

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