永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.08.17
新 恭(あらた きょう)
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森元首相が暴露した安倍派跡目争いの内幕
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自民党最大派閥「清和会」(安倍派)の跡目争いは、安倍元首相が亡くなって
1年と40日を経ても決着がつかず、泥沼化の様相を深めている。
8月18日に開催する予定の幹事会と総会で、同派の塩谷立会長代理が新体制に
移行する決意を固めているが、それに対して、もう一人の会長代理である下村
博文氏が反発し、10日と16日の2回にわたって話し合いの場が持たれた。10日
の協議を報じたのが以下の記事である。
◇自民党安倍派で共に会長代理を務める塩谷立・元総務会長と下村博文元政調
会長は10日、国会内で新体制について協議した。塩谷氏は自身を「座長」と
する「常任幹事会」による集団指導体制への移行を提案。下村氏は新会長を選
出すべきだと主張し、平行線をたどった。(時事通信)◇
16日の協議でも意見の食い違いは埋まらず、18日の幹事会・総会での意見対立
を避けることに合意しただけに終わった。
実は、この塩谷・下村会談に至るまでの間、下村氏がある行動を起こしていた。
森喜朗元首相が北国新聞の連載記事「総理が語る」(8月7日付)で、舞台裏を
暴露している。
最近、下村博文氏が森氏の事務所にやってきたというのである。下村氏は、森
氏に嫌われていることを知っている。後述するが、過去のいくつかの言動が森
氏の怒りを買っていた。敷居が高いはずのその人のもとを何の用で訪ねたのか。
「(下村は)『何とか私を会長に』と言うんですが、『それは私が決めること
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