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中国「ドクターストップ」 高まる金融危機 「台湾侵攻」困難に

勝又壽良の経済時評
  • 2023/08/17
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バイデン指摘の時限爆弾説 2正面からの金融危機迫る 米の対中投資規制がトドメ 習の台湾侵攻優先策に大穴 中国経済は、7月の指標も相変わらず暗いモノばかりであった。中国国家統計局が8月15日に発表した一連の経済指標は、さらなる景気減速を示した。生産・消費・投資の3つの7月指標が、いずれも6月を下回ったのである。 1)鉱工業生産は、前年比3.7%増加したが、伸び率は6月の4.4%を下回った。 2)小売売上高は、前年比2.5%増だが、6月の3.1%増から鈍化した。 3)固定資産投資は、1~7月が前年比3.4%増だが、1~6月の3.8%増から鈍化した。 こうした状態にも関わらず、抜本的な対策を打たず「放置」している。わずかに、中期貸出制度の1年物金利を2.5%に引き下げただけだ。従来は2.65%だった。金融緩和の効果が落ちているので、市場は大型財政対策を熱望している状況である。 中国政府が、市場内外から信頼を失ってきたことは、今後の政策運営において難しい事態を招くことが予想される。それは、人民元相場が安値局面を強いられ、資本流出という中国にとっと最も避けたい事態に遭遇するからだ。こうした綱渡りが、中国経済にとって潜在的リスクを大きくさせている。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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