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/ 2023年8月18日発行 /Vol.576(2/2)
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「人生に座右の銘はいらない」
読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします!
Q.学生時代から友達から悩み相談をよく受けるタイプで、大人になってからも職場の同僚から相談をたくさん受けます。ところが、学生時代はそうでもなかったのに、大人になってからは悩みの内容がヘビーなことが多く、聞いているこちらも非常に疲れます。松尾さんも長く相談を聞いてこられていますが、重い相談に当てられたり、疲れを感じることはありませんか? もしよければ、その解決方法を教えていただけませんでしょうか?(28歳、女性、会社員)
A.重めの相談を受けることはあります。あてられる。というか、くらう。それもあります。子供の頃は悩み、そのものが小宇宙で、その中でおのれがホルマリン漬けになっている気分でいました。大人になれば、みな涼しい顔をしておりますから、そういう状態をひいた感じで客観視でき、論理的に処理していけるものだと夢想していたのですが、子供の頃の悩みのファンタジックさ(夏休みの終わり頃、宿題ができていないときに感じるような絶望的感)ではなく、大人になれば、より現実的問題として(結婚の破談とか、親の介護とか、相続問題とか、こころの病気とか、身近な人の死とか)おのれの前に壁となり立ちはだかってくるわけで、ただただその難解さと、解決しなければまじでやばい感に呆然とすることもあります。
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