田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」Vol.441
最強国家アメリカは今後も君臨する~アメリカを真似るのではなくアメリカを使い倒せ!
今回再確認できたのは「アメリカは今後も最強国家として君臨する」ということ。
政治は不安定かもしれないが、システムが最強だ。世界最高の教育研究機関と金融市場が世界からお金と人材を集め、テクノロジーと富を作り出していく。
この会では大多数はアメリカから来ている。ただ、アメリカで生まれていない人も多い。「I am an American by choice」という人たちだ。自分で選んでアメリカ人なったという人たちだ。
南米からも欧州からもアジアからもアメリカン・バイ・チョイスがたくさん。今でもチャンスの国なのだ。
大学教授としてバイオテックを起業したメンバーが、とうとうとアメリカのアカデミアとVCと政府の断絶を嘆きながら説いてくれたが、日本やアジアから見れば全然断絶していない。もちろん思ったほど一体ではないが、世界でもっとも産官学政治、そして軍隊が好循環を作っていると映る。
このシステムは中国もインドも真似できない。彼らはアメリカまでの豊かさとシステムは持てないだろう。ワシントンや金融市場で動いているお金のスケールが、他国と桁違いだ。
ローマ帝国に似ている。人々の洗練度はそこまでではないが、システムとして強いので、世界から最高レベルの人材と最大級のお金を引き付け、テクノロジーと富とインパクトを生み続ける。
本音で話せたが、アメリカ人も、選択してアメリカ人となったアメリカ生まれでない人々も、アメリカには課題も多いが、アメリカでなければ彼らの能力は活かし切れなかったと認めていた。
もちろん日本も真似できない。あそこまで豊かにもなれない。
話題の中心はアメリカばかりで、いつものことだが嫌気がしたが、やはりアメリカを最新情勢を、本音で常にアップデートしておくことは必要だと思った。アメリカ人が、アメリカにしか本音では関心ない理由も再認識できた。
今回は大学の総長やロビイストやVCのGPや起業家やホワイトハウスやメディア経営者から、真のアメリカとその向かう方向について色んな洞察をいただいた。皆一致しないが、それは「群盲象をなでる」からだ。アメリカの外に生きるものとしては、色々とパッチワークでつながった。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)