札幌の首無し遺体殺人事件で、若い娘とその一家(父親と母親)が逮捕されたことについて、私なりの推理をさせていただいたが、その答えが謎のままだ。
なぜか、一家そろって殺害については完全黙秘を貫いているという。
性犯罪やストーカーについて警察に恨み言を言っても警察が適当に誤魔化してマスコミに発表するのを恐れているのではないか?この一家の警察不信はそのくらい強いものなのではないかと疑ってしまう。
公判の席なら、自分たちの言ったことが正確に伝わるが、警察内の密室である取調室での供述は歪められた形で「捜査関係者」によるコメントとして、勝手に改ざんされたものがマスコミにリークされ、社員の年収1500万円を守るために、取材費を浮かせたいテレビ局は、裏付けも取らずに、それを事実として垂れ流す。
この精神科医は、よほど、犯罪被害者の心の治療をやり、警察の汚さを知り尽くしているのかもしれない。娘が性犯罪にあっても、まじめに捜査してくれない。ストーカー被害は人手不足と称して取りあわない。そして、刑事事件の容疑者になると「捜査関係者」と称して出まかせを垂れ流す。
多くのその手の患者さんが、心の苦しみを訴える中、警察不信になるのはよくわかる。
それで完全黙秘をつらぬいているのだろうと思ったら、今朝になって「捜査関係者」からの新しい情報が入った。母親が「娘の犯行を止められなかった」と話したという。これに関しても、私は「捜査関係者」からの情報は信じる気にはならない。
さらに父親も「殺害は事件後に知った」「娘は刃物を集めるマニア」みたいなことを供述したことにされている。これも「捜査関係者」のコメントだ。
私も精神科医として性犯罪の被害者やストーカーの被害者に対する警察のひどい扱いは知っていたが、つい最近になるまで、警察のマスコミ操作の手口を知らなかった。
「捜査関係者」と称して、でまかせを言い放題だが、でまかせなので公式発表の形ではしない。しかし、テレビマスコミは、そういうでまかせを真実として垂れ流す。そうでなくても、極悪人として報じられているか容疑者は、この印象操作で、有罪が決まってしまうという構図が見えてきた。
私は、二度と「捜査関係者」のコメントは信じないが、この精神科医はもっと前から、自分の患者さんを通じてそのようになったのだろう。
ただ、弁護士のコメントは信じる気にはなる。「両親は一切共謀していない」という弁護士のコメントがマスコミに載るのも、完全黙秘をつらぬいているから、さすがに「捜査関係者」からのでまかせ情報がでないからだ。通常の事件では、弁護士が何を言ってもマスコミは一切書かず、警察情報の垂れ流しをする。完全黙秘をつらぬくことで弁護士のコメントが世にでるのだ。
そういう構造を知っていたとすれば、この精神科医は、おそらくは真摯に患者さんの話を聞く人だったのだろう。まさに頭が下がる思いだ。警察の都合のいい話ばかりして、テレビ局の都合のいいコメントを得々として語るインチキな精神科医とは大違いだが、こういう優しい一本気な人は、不真面目な警察でなく自分が処罰しようとしたため、犯罪者とされ、コメンテーターは一流扱いされる。
おずれにせよ、うっかり自白したら、どんな風に改ざんされるかわからない。匿名の「捜査関係者」だから言いたい放題だ。警察を信じたらひどい目にあう。私がなぜこのように思うようになったかは残念ながら書きたくても書けない。
しかし、一生忘れないから、いつかは絶対に書いてやる。
というか、責任から離れて、すぐにでも書きたい。これまで無責任な言論人として生きてきたが、責任などもつものではないと後悔している。
さて、木原問題をこれまで扱ってきたが、残念ながら週刊文春がお盆で1週休みなので、進展はない。
ただ、私は別の推理を抱くようになった。
木原という人の立場なら、警察のトップから、話を聞くことができるだろう。
妻の夫が昔不審死をしたみたいなのだけど、これは問題ないよねという形で。
この案件は、警察内部でも有名な事件だったようで、私もとある警察OBから最近、話を聞くことがあった。
有力政治家の案件なので、それなりに慎重に捜査をしたけど、物証がなさすぎて、とてもでないけど起訴できるわけがありません。
というような返事を聞いてきたに違いない。
でも、家に帰り、心配そうにしている妻にはこう答えたはずだ。
「いちおう、聞いてきたけど、逮捕一歩手前だったそうだ。俺がもみつぶす手はずを整えたから大丈夫だ。お前は俺と別れたり、俺に逆らったりしたら、殺人犯になってしまう。だから、俺のやることには文句をいうなよ」
そして、妻と愛人と同時につきあうことも、違法風俗店でやりまくることも妻は逆らえなくなったのだろう。
自分が動いた証拠を見せるために、警視庁の中途半端に偉い人に命じて、担当の捜査官も飛ばして、「お前が殺したという自白を引き出したという女刑事も飛ばしておいたから大丈夫だ」とでも言ったのだろう。
実際、それが現実に起こったから、妻はますます言いなりになる。
木原氏はやりたい放題の幸せを得て、妻の方も、その腹いせに強気になって、取り調べた警察官に「あんたなんて簡単に飛ばせる」などといわせたのだろう。
これはあくまでも私の空想だ。
だとしてら、木原というのは本当の悪者だ。
でも、テレビマスコミは忖度(圧力もあり得るが)を続けて、一切木原案件は伝えない。
自分たちはこういう国に住んでいることだけは自覚したほうがよさそうだ。
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