■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第524号2023.8.8配信分
●実は日本には1万4125もの島が存在した!?
果たして、どれだけの日本人が自国を知っているだろう。余程の
旅好きでもないかぎり、日本の主要本土4島(本州、北海道、四国、
九州)に沖縄県南西諸島をはじめ大小6852の島々(という記述が一
般的とされていた=1987年海上保安庁発表=が、近年再調査を実施
したところその2倍以上の1万4125島であることが確認され、改め
られた。言うまでもなく日本の公官庁の無為無策を象徴する出来事
だが、すべての数値に関わる公的情報は疑って掛かる必要がある)
を含む約38万平方キロメートルの全土を網羅した人はないだろう。
周知のとおり、日本は世界第6位の海洋国家とされる。『排他的
経済水域=EEZ』の面積は約442万平方キロメートルと国土面積
の実に約12倍。陸地面積に置き換えると、アメリカ合衆国や中国、
ブラジルの約半分に相当し、インドやパキスタン、バングラデシュ、
スリランカの4ヶ国を合わせた広さに匹敵するという。
それらの海底に潜む”資源”については、これまでのところ未開
発であり、エネルギーだけでなくレアメタルを始めとする鉱物資源
が無限に存在すると言われている。もちろん、開発には膨大なコス
トがかかり、高い技術力が問われることになるが、可能性という点
で優位にあるのは間違いないだろう。
あまり表立って言われることはないが、20世紀を通じて繰り広げ
られた世界大戦や多くの紛争はエネルギー資源の争奪戦といった趣
がある。20世紀が『石油文明』だったことは疑いようがなく、石油
が持つエネルギー密度が幾多の技術革新を現実化し、それに伴って
地球の総人口も劇的に増加している。
19世紀初頭の1800年頃の地球人口は約10億人だと言われている。
(ちなみに徳川幕府の江戸期幕末時代はおよそ3000万人台で推移し
たといわれているから、相対的な国力は世界屈指だったと想像でき
る。当時のアメリカ合衆国はまだ独立建国か100年足らずであり、
人口比で言えば日本は決して小国ではなかった)。20世紀の初頭で
も世界人口は約16億人と現在約80億人)の5分の1ほどでしかなく、
わずか100年余りで有史以来の激増を記録したことになる。
●米国を再考する
そのトップランナーに米国がいたことは論を待たないだろう。19
世紀の中頃(1859年)にペンシルベニア州タイタスビルで初の機械
掘りによる商業油田の開発が行われ(ドレーク油田)、1901年に発
見されたテキサス州の大油田へ(スピンドルトップ)を皮切りに一
大石油ブームが起こる。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)