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中国の不動産業は西側の銀行と同じ機能、だと思います

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2023/08/21
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中国の不動産業は西側の銀行と同じ機能、だと思います おはようございます。 実は日本の20年にわたる「デフレ」というのは個人的には終わった、とは考えています。細かいことは気にしない私でも、お店に行き、いつもの商品を買い求めると必ず10-100円程度値上がりしていることに、あまりそういったことを気に留めない私でも気づきます。日銀はこれを一過性、と言っていますが、そんなことはないでしょ、と考えています。もちろん、円安が原因、人材不足、という理由も上げられますが、たぶん、この物価上昇はインフレへの胎動だよね、と思います。そんなことを偉そうに言っていると、戻ってきた周囲は、よくいうよ、ケチが(笑)、とのこと。おめぇーは値上がりしたら、それよりも安いものみつけて購入する習性のある動物なんだから、とのこと。なんで、休み明けの癖に鋭い指摘(笑)。はいはい、その通りでごぜぇーます・・・。最近はガソリン、プレミアム、リッター126円で入れてやったぞ、と自慢していたばかり・・・。あらゆる方法を駆使すればこの値段で入れることができるのですけどネ。すごいでしょ? 我ながら思う・・・。 ■中国の状況の解釈 まず、エバーグランデがチャプター15適用で、一気に中国経済への懸念が深まったのは報道の通りです。まずは、中国の不動産業についてをお話していきます。 根本的には、西側と中国では経済のシステムが違います。特に、中国では不動産が資金調達の主な方法であり、日本や欧米などは銀行から資金の融資を受ける間接融資、証券市場などからの直接融資などがありますが、中国の場合、地方政府の資金調達は不動産であった、ということです。 つまり日本でいう、銀行が中国では不動産業、ということなのです。 日本では1997年くらい、平成7年くらいに金融危機が発生をしています。これはバブル処理を間違えた銀行が大量に不良債権を出し、長銀や日債銀が破綻したことによって銀行システムが日本発で世界の金融システムが崩壊するような危機があったのです。 ある程度のことはご存知だと思いますが、あの金融危機というのは、世界の金融システムの根幹を揺るがすようなものでした。ほとんどの方はその認識がない、と思いますけど。日本の当局がとった方策は、銀行をつぶさない、という決断でした。これはお金を貸す銀行が日本でバタバタと倒れれば、バブル崩壊で傷んでいる経済が余計に崩壊してしまう、という危機感です。銀行が倒産すれば、お金を貸す業者が存在しなくなるので、残った銀行を全部、守りにかかったのです。これが公的資金注入です。その結果、金融危機は収まった、という経緯があります。

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