久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.146 2023/08/22発行
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大人の社会科見学 日機装技術研究所へ
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●INDEX●
1. 今週の東奔西走&七転八倒
>日機装技術研究所は三大事業のオープンな知的生産広場
2. 大人の読書&雑誌三昧
>渋沢栄一「100の訓言」
3.大人の映画&アニメ劇場
>ジョニーウォーカー世界進出の秘密「世界を歩いた男」
4.大人の放課後相談室
>贔屓のプロ野球チームにのめり込みすぎて毎日ツライ
5.編集後記~時には大人もボヤキ&ため息を~
>一歩踏み出すイノベーティブなお勤め人になるには
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1. 今週の東奔西走&七転八倒
>日機装技術研究所は三大事業のオープンな知的生産実験室?!
みなさんは先進企業の研究所を訪ねたことがありますか?
どんなオフィス環境なら創造的な仕事ができると考えますか?
突然ですが、日機装という素晴らしい先進企業をご存じですか?
同社が、今年1月に設立したばかりの日機装技術研究所を見学させていただく好機がありました。
東村山の敷地では、現在リノベーションが進んでおり、なんと敷地は東京ドーム1/2の広さを誇ります。
今回の不思議なご縁は、実は消防のボランティアなのです。先日、東京都各地で消防署を応援する消防懇話会長が集う東京国際消防防災展見学会がありました。
そこで、日機装東村山事業所長の小関 高志さんと出逢って意気投合。その後、すみだ北斎美術館近くの蕎肆 穂乃香で、地酒と蕎麦を楽しみながら歓談しているうちに、今回の大人の社会科見学?となったのでした。
ひょっとしたら日機装という社名を初めてお聴きになった方もいらっしゃるかもしれません。
ネットで調べますと 「日機装株式会社(にっきそう、Nikkiso Co., Ltd.)は特殊なポンプや航空機用部品、血液透析装置、複合材の製造、販売を行う日本大手工業メーカー。人工腎臓は日本国内のシェアが50%超、人工膵臓も手掛けており、腎不全、糖尿病患者の生命を支えるメーカー」 とあります。
創業 は1953年、「特殊ポンプ工業株式会社」としてポンプの輸入販売からのスタートです。その後、ポンプの国産化に成功しましたが、1961年当時に開発されたポンプの現物が展示されていて感激いたしました。
こうした、いかにも機械という無骨なデザインを見ると昇天してしまう私。しかも、なんだか優しい動物の顔のように見えるではないですか。癒されるなあ。
日機装は、このポンプから始まり、なんと今では従業員数7,629名(連結)、資本65億44百万円、売上収益 1,771億円(2022年12月期)という押しも押されもせぬ大企業に発展を遂げました。もちろん、東京証券取引所のプライム市場にも上場しています。
さらに驚くのは、このシンプルな構造のポンプから始まった小さなメーカーが、発電所から半導体製造まで欠かせない精密装置に始まり、航空機や人工衛星の主要部品、人工透析などの医療装置まで、世界初、日本初の独自の技術でリードする先進大企業に進化したことです。
その歩みは、枝分かれしていく3事業部の歩みを見ていただくと、わかりやすいでしょう。
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