田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」Vol.442
今そこにある幸せを見つける力~Never take it for granted
この国に来て、クオリティー・オブ・ライフとは何かを考えさせられる。スペイン人に言わせると「太陽とちょっとした食べ物とお酒があるだけで幸せな気持ちになれる」という。「政治は情けないし、 経済もすごく良いわけではない。スリや泥棒はたくさんいるし、物はすぐ故障する。格差は大きく、そしてさらに広がっている」
でも「今そこにある、ちょっとした幸せを見つけて、それをしっかり大事に感じることができる」
私たちはとても幸せ。
これは最強の能力ではないか?私はこの能力を学びたい。これからの時代に最も必要となる素敵な力だと思う。
本当に来て良かった。まだまだその境地には達しないが。当たり前にあるものを当たり前に思わない。感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。
研究者こそハイエンドガイドになれる
私のようなリベラルアーツオタクには、昨日の田中先生のようなガイドがベスト。私はハイエンドではないが、ハイエンドの中には知識豊富な好奇心溢れるインテリが結構いると思う。そういう人の対応には学者、研究者がガイドとしてベストだと思う。
私は観光するに当たり、歴史、民族、科学、宗教等々、混ぜて仮説を立てて質問するので、研究者レベルがマスト。AIで下調べして、その上で仮説を立てる、めんどくさい顧客なので、そういう意味でも研究者相手がベスト。
研究者も私のようなオタクが相手なら退屈しないと思う。昨日の田中先生も、私の質問に嬉しそうに答えていた。
これからハイエンド観光は、アート、建築、宗教、インフラ、テクノロジーについて細分化していく。そこで研究者がガイドとして輝く時代となる。
私のように、単に風光明媚な場所に行って美食ざんまいするに飽き足らず、リベラルアーツな好奇心を専門家にぶつけたいトラベラーはたくさんいるはずだ。そして日本にそういう人はたくさん来る。研究者の高額バイトのチャンス到来です。
来年の一橋大学ビジネススクールICSの集中講義
ガウディを満喫しながら、来春の一橋大学ビジネススクールICSでの集中講義「GPGE、Geo-politics and Geoeconomics」のシラバス作り。
昨年は「Business and Government」というタイトルでしたが、今期から学科長らとの議論を経て、より地政学・地経学に振った内容にすることとなりました。
前回は必修科目で、しかもグレードをつける科目だったので、試験問題作成やレポート評価について、私自身リソースが足りず、非常に申し訳なかったです。多くの交換留学生を含む世界中の学生に受講してもらったのに。
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