メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

Crazy Culture Guide Vol.365 4年ぶりにアメリカにやってきたぞの巻(その1)

高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド!
リノという街はアメリカでも昔から「最果ての地」というか「場 末」というか、そういうイメージで捉えられてきており、たとえば『トワ イライトゾーン』のエピソード『放たれた矢』(1960年)では、(ネタバ レになってしまいますが)未知の惑星に不時着したロケットの乗組員が、 実はそこがリノ郊外の砂漠だったことに気づきます。それって『猿の惑 星』じゃん! と皆さん思われると思いますが『トワイライトゾーン』の 生みの親ロッド・サーリングは『猿の惑星』の共同脚本で、この『放たれ た矢』のエピソードから『猿の惑星』のオチを引っ張ってきていたとのこ とです。『猿の惑星』ほどブッ飛んだ話ではありませんが、『失われた 矢』では最終的にそこが地球だと気づく前に、ロケットの乗組員同士で飲 み水をめぐって殺人が起きたりしているところが悲痛です。『ザ・ミス ト』にも通じる「全員が救われる重要な真実に到達する寸前に、取り返し のつかないことが引き起こされてしまった」ことを描いた作品としても本 エピソードの先進性は高いと思います。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド!
  • 「人生を無駄にしないためにも、もっとくだらない映画を観なさい!」というのはジョン・ウォーターズ監督の名言ですが、このメルマガでは映画をはじめ、音楽や書籍、時事ネタから貧乏白人のあきれた生態まで、ジャンルにこだわることなく硬軟とりまぜてお届けします。また、毎号、旧作新作問わず、ヘンテコリンな映画のレビューも掲載いたします。会員の皆さんからのご質問にもできる限りお答えするつもりですので、よろしくお願いします。ヘイルサタン。
  • 678円 / 月(税込)
  • 毎週 金曜日(祝祭日・年末年始を除く)