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うつ病治療研究STAR*Dへの疑義と

メンタルヘルス・精神医学から時流を読む
うつ病治療の講演では、ほぼ必ず「STAR*D研究」が紹介され、議論されることが多い。STAR*D(Sequenced Treatment Alternatives to Relieve Depression)研究とは、初期治療に反応しなかったうつ病患者に対し,どのような治療が有効であるかを検討した試験である。アメリカNIMHが主導し、2006年より4,000人の患者を対象に試験が行われている。 わたしなどは、STAR*Dはしっかり組織された研究であって、エビデンスレベルが高く、金科玉条とまではいかなくても、信頼できるエビデンスとしてありがたく考えていた。しかし最近、このSTAR*D研究には、かなりいい加減に管理された症例も含まれているという疑いが生じている。

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  • 精神科医の西多昌規(にしだ まさき)です。メディアなどで話題となっている、あるいは世間の関心を集めている事件や出来事を、精神医学やメンタルヘルスから読み解き、独自の視点をもとに考察していきます。医療・健康問題だけでなく、政治経済や社会文化、芸能スポーツなども、取り上げていきます。*個人的な診察希望や医療相談は、受け付けておりません。
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