恒例の「ジャクソンホール会議」が、今年も8月24日~26日に
開かれます。各国の中央銀行のトップや経済学者らが集結する年
に一度の国際シンポジウムです。
今年の議会のテーマはその名もズバリ「世界経済の構造変化」。
かねてから、中央銀行家や著名な経済学者の間では、「世界経済は
構造変化をした!!!」という議論が盛んに行なわれています!
言い換えると、
パンデミックを境にして、「世界およびアメリカの経済構造は高め
のインフレと高めの金利の時代へシフトしているのではないか。」
の議論が盛んです。
さらには、パンデミックを境にして、「中立金利の議論」も再び盛
り返しています。
すなわち、
「FRBがわずか1年余りで5.25%もの利上げをしても、ア
メリカ経済の個人消費と労働市場が依然ここまで力強く堅調なま
まなのは、アメリカ国内の中立金利(景気を抑制もしなければ刺
激もしない金利の水準)が上方へシフトしていているからではな
いか?」との議論も盛んです。
パウエルFRB議長の講演は、東部時間8月25日金曜日午前10
時5分から行なわれます。
今年のジャクソンホールでの講演で、パウエルFRB議長はこう
いった議論を整理して改めてFRBの金融政策の方向性を示唆す
る可能性があります。
パウエルFRBは、もちろんデータ次第なものの、政策金利を市
場予想よりも「より高く、より長く」維持するかもしれないことを
改めて示唆する可能性があるのです。
この日のパウエル講演を境に、再び長期金利の上昇が加速、内外
の株式市場は調整色をさらに強めてゆく可能性があります。
ドル円相場については、当面はドル高円安トレンド。
今回のアメリカ国内の長期金利の上昇は「経済構造の変化」とい
う「ファンダメンタルズの変化」に裏付けられているので、日本財
務省が為替介入を行なっても効果はたいして無いでしょう。
日本財務省はおそらく1ドル150円あたりまでは為替介入を行
なわないだろうし、行なっても効果は無いでしょう。
今後のドル円は遅かれ早かれ1ドル150円を試すだろう。
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