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締め切り過ぎたのには訳がある

安恒理の「ここでしか書かない話」~メディアの裏を読む~
【もくじ】 *金曜日配信のはずが、ずれ込んでしまいもうしわけありませんでした。 1)取材先からのクレーム 2)慶應義塾高校 VS. 仙台育英 ~~甲子園大会決勝雑感 1) 取材先からのクレーム 冒頭でもお詫びしたが、この記事は毎週金曜日に配信することになっている。 だから金曜日深夜0時を1秒でも遅れてしまえば、すぐに「督促状」がメールで送られてくる。あまり心臓によくないので、できるだけ締め切りは守るようにはしているのだが……。 今回、配信が遅れた理由(言い訳にはできないが)、締め切りが重なったというのもある。 もう一つの締め切りというのは詳細は記せないが、上場企業のレポートだ。 ワタシは上場企業4000社ちかくのうち50社近くを担当している。 電話ないしは決算説明会等への出席、対面取材を通してレポートを書く。レポートといってもごく短い文章、そして業績予想なども記すが、まがりなりにも上場企業の活動を記すのだからけっして楽な作業ではない。もちろん間違いは許されないし、そのため編集部からの厳しいチェックもある。 厳しいチェックがありながら、それでも4000近い上場企業、間違いをゼロにするのは至難のようで、誤記があるたびにオンラインで訂正を出す。 かくいうワタシもまったくなかったわけではない。 一つは、業績の数値を誤記したこと。 企業の純利益を、なんと一桁多く、すなわち「0」を多くつけて世に出してしまったケースがあった。どの段階での誤記からいまではチェックのしようがないのだが、ワタシである可能性は十分にある。編集者が何人も、それも何段階かにわけてのチェックがあっても、それをすり抜けて世に出てしまう。 この誤記に関しては、気が付いたのはずいぶん経ってからだ。 たぶん次号にとりかかっているときではなかったか。編集者から連絡があり、 「この数値間違っていないか?」と指摘された。一見すればオカシイ数値であることは分かる。ワタシはあわてて当該企業に電話、担当となっている課長にお詫びしながら報告した。先方の反応は「ふ~~~ん」という感じ。あまり興味ない、といった感じだった。誤記に気が付いたのも、企業からのクレームがなかったからにほかならない。

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