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週刊金融日記 第589号 頂き女子りりちゃんの頂き工学と20年以上前の東南アジアGoGo嬢の手口が酷似

藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
// 週刊金融日記 // 2023年8月28日 第589号 // 頂き女子りりちゃんの頂き工学と20年以上前の東南アジアGoGo嬢の手口が酷似 // 中国が日本の水産物を全面輸入停止 // 代官山のスパニッシュ // 慶應義塾高校甲子園優勝は日本の希望かあるいは絶望か // 他  こんにちは。藤沢数希です。  日本を出る前に、最後にちょっと旅行しようと鹿児島に来ました。桜島が街から見えて、食べ物が美味しく、鹿児島はいいところですね。ふるさと納税では鹿児島は黒毛和牛なんかが大人気です。僕も日本に住んでいた時は、鹿児島の黒毛和牛をふるさと納税でゲットしておりました。 ●鹿児島産黒毛和牛(楽天ふるさと納税) https://a.r10.to/hU28Jm ★朝の5時前に起きて錦江湾(きんこうわん)で魚釣りです。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1695169124660564466 ★釣った魚は提携している居酒屋に持ち込んで調理してもらいました。魚釣り費用も調理の費用もまあふつうの良心的なお値段なんですが、この自分で釣った魚を食べる、という現代社会を生きるホワイトカラーにとっては大変に贅沢なレジャーだと、トータルのコストは、さすがに銀座の料亭みたいな価格になりますね。出典不明の有名なネット寓話である「ハーバードMBAとメキシコ人漁師の話」を思い出します。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1695354621848629447  ハーバードMBAとメキシコ人漁師の話はいろんなところに落ちていますが、それらにリンクを貼るのも癪に障るのでChatGPTに要約を書いてもらいました。 ----- ChatGPTによる要約 -----  ハーバードMBAとメキシコ人漁師の話は、しばしばビジネスとライフバランス、および人生の目的についての教訓として語られます。この話にはいくつかのバリエーションがありますが、一般的な要約は以下の通りです。  ある日、ハーバードビジネススクール(MBA)を卒業したアメリカ人が小さなメキシコの漁村に休暇で訪れます。彼はビーチでリラックスしていると、メキシコ人漁師が少量の美味しそうな魚を持って帰ってきます。アメリカ人は漁師に、なぜもっと長時間漁をしないのかと尋ねます。  漁師は、「これだけ釣れれば家族を養うのに十分だから」と答えます。  アメリカ人はその後、自分のビジネス知識を使って漁師にアドバイスを始めます。「もっと長時間漁をして、もっと多くの魚を捕まえれば、その利益でさらに多くの船を買い、最終的には大きな漁業会社を作ることができます。そして、その後、株式公開(IPO)をして何百万ドルも儲けることができるでしょう」と。  漁師は、それから何をするのか尋ねます。  アメリカ人は、「それからはリタイアして、好きな時に家族と過ごし、友達と釣りに行くことができますよ」と答えます。  漁師は微笑みながら、「それは今でもできるんだ」と言います。  この話のポイントは、成功や豊かさの定義は人それぞれであり、複雑なビジネスモデルや高度な教育が必ずしも幸福につながるわけではない、ということです。時には、シンプルな生活でも十分に価値があり、幸福を感じることができるのです。 ----- 要約終わり ---------------  魚の話ですが、福島の原発の処理水の海洋放出で、中国が日本の海産物を全面輸入禁止にしたことで、ソーシャルメディアは盛り上がっております。 ●中国 日本水産物輸入全面停止 日本政府が水産業追加支援策検討 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230826/k10014174511000.html  日本人の食べる物が汚れている、と言われていろいろ感情的な反発もあり、紛糾しておりますが、僕は正直、大した問題と思っておりません。人間の脳は、大きな数字を理解できないので、ちゃんと知的な訓練を受けていない人類には、1億円と1兆円の区別がつきません。日本は無意味に原発を止めて(百歩譲って原発が危険だという反原発論者の言うことを認めたとしても、原発は安定稼働状態が一番安全なので、止めても管理しないといけない核燃料はそのままで安全性は高まりません)、化石燃料を追加で買うことによる損失は年間数兆円規模になります。それに比べると、中国の水産物輸入停止は極めて些細な金額の問題ですね。 『反原発の不都合な真実』 https://amzn.to/3OI26UK ★処理水なんか議論するのもバカらしいほど、最初から無害なんですが、まあ、危険だと思う人はシーフードを食べなければいいだけですね。電気と違って棲み分けができるので、その点でも助かります。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1694873321710756022  今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。 - 勉強もできる慶應義塾高校が野球でも日本一になったのは来たるべき格差社会の象徴でしょうか - 生活保護を受給すべき人たちは役所で資産と家計の状況を書き出すことさえできず受給できません - 国立の高専卒業後に国立大学理系学部の3年時に編入するのはどうでしょうか - 子供に勉強のやる気を出させたいのですがやはり「見守る」しかありませんか - フェミニストたちの活動で性犯罪厳罰化が進みましたが恋愛工学のルーティーンで変えるべき点はありますでしょうか  それでは今週もよろしくお願いします。 1.頂き女子りりちゃんの頂き工学と20年以上前の東南アジアGoGo嬢の手口が酷似  "頂き女子"なる女子たちが、寂しい小金持ち男性たちから次々と金銭を巧妙に奪い取っていた行為が詐欺として警察に捕まりました。そして、金を奪われた男性に被害届を出された詐欺の実行犯だけでなく、そのための頂き手法をマニュアルとして販売していた、りりちゃんと称する、カリスマ頂き女子が、詐欺幇助という罪で逮捕されています。マニュアルを売ったというだけでの逮捕です。 ●被害者大量…おっさんを騙して3億円稼いだ「頂き女子」の悪質すぎる手口と犯罪行為を公開 https://www.youtube.com/watch?v=HWkUzxG7X6g ●“りりちゃん”と称し動画配信…恋愛感情を利用し男性から現金騙し取る詐欺手助けか マニュアル販売の女逮捕 https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20230823_29598 ●“恋愛マニュアル”販売 25歳の容疑者逮捕 詐欺ほう助の疑い https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230824/k10014172781000.html  その頂きマニュアルを見ましたが、かなりよく出来ており、とても感心しました。頂く(=金銭を奪い取る)ためのさまざまな恋愛テクノロジーに名前が付けられているのですが、そのネーミングセンスがどこか我々の恋愛工学にインスパイされたのではないか、と想起されるものでした。  なお、この恋愛マニュアル販売が詐欺幇助として逮捕された件を受け、ソーシャルメディアの一部で、だったら男性向け恋愛マニュアルである恋愛工学も同じではないか、という声が上がりましたが、嘘をついて男性から金銭を奪い取る頂き工学と、我々の恋愛工学は本質的にまったく異なるものです。前者はどこの国でも犯罪ですが、恋愛工学が何らかの法律に触れていることはまったくありません。なぜならば、どこの国でも、ハートを奪うことは犯罪ではないからです。  さて、まずは頂き工学がどういったものか解説しましょう。頂き工学は、恋愛工学のACSモデルのように三段階のフェーズから構成されています。まずは出会いフェーズで、次に”りりコミット”で信頼関係を築き、最後に「魔法」をかけて金銭を奪います。魔法をかけるフェーズが、いわゆるクロージングです。 『週刊金融日記 第93号 初級プレイヤーが経験するスランプとACSモデル入門』 【出会いフェーズ】

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