中国のデフレに長期化リスク
世界でインフレが進む中で、主要国で唯一中国でデフレが進んでいます。7月は生産者物価(PPI)のみならず、消費者物価(CPI)まで前年比マイナスとなり、名実ともに「デフレ」が進行することになりました。しかも、政府の対応を見る限り、このデフレがかなり長期化するリスクがあります。
今日の中国では、かつて日本がバブル崩壊で資産デフレ、バランスシート不況と言われるなかで「失われた20年」と酷評された以上の問題を抱えています。かつての日本以上に難しい状況にあるだけに、中国ビジネスを展開する企業は、政府の「5%成長目標達成可能」などの甘言に騙されないよう、十分なリスク対応が必要になります。
「日本のバブル崩壊を学んだ?」
中国は実質的に不動産バブルがはじけました。しかし、政府はかつての日本でのバブル崩壊を研究したので、その轍は踏まないと言います。しかし、現実に中国でも不動産バブルを許してしまい、それがつぶれてしまったのも事実です。中国が学んだとすれば、急激な引き締めでバブルが短期間に一気に弾けるようなことをせず、バブルにセロテープを張りつつ、時間をかけて均衡回復を図ろうとしていることです。
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