「体と心のセックス・ライフ」Section-972『シン・セックスの仕方（３）〈初体験・奈緒子の場合〉』

　誰もが通る道なのが、初体験だ。 　男も女も、初めてのセックスは期待と不安があるものだ。うまくいかないこ とだってある。 　よりよいセックスは、知識と経験と努力によってもたらされる。 　奈緒子に経験談を書いてもらった。 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　　★　体と心のセックス・ライフ　★　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　≪　Section　９７２　≫ 　　　　　『シン・セックスの仕方（３）〈初体験・奈緒子の場合〉』 　　　　　　　　　　　 ……　2023/9/9号　…… ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ >■奈緒子の初体験は… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　初体験の経験談を書くようにと、宿題を出された。前にも書いたように思う けど、大昔のことなので記憶を掘り起こすと微妙に違ったりするから、そこは ご容赦を。 　トオルくんとは初体験だったけど、じつは高校時代に初体験直前までいった 彼氏がいた。 　秘密の女子トークの中で、「初体験した？」というのが話題になっていて、 みんな「した」なんていっていた。いま思うと、本当かどうかあやしいけど、 見栄を張っていた子もいたと思う。 　じゃ、わたしも経験してみようかなっていう軽い気持ちだった。相手の彼か ら告白されて、特別好きなわけでもないけど、まあまあイケメンだし、いいか なって思ってつきあうことになった。 　当時としては、わたしはＤカップの巨乳で、胸が目立ってたのよ。それは自 覚してたし、セーラー服の胸回りがきつくて、それが悩みでもあった。最近で は、Ｄカップは珍しくないけどね。 　ある日、彼の部屋に誘われて、なんとなくセックスする展開になった。予想 はしていたけどね。 　キスして、裸になって、彼はわたしのオッパイを触ったり舐めたり。わたし は目を閉じていたし、緊張してされるがままだった。彼のペニスを見ることも できなかった。 　セックスに関する知識は、ほぼゼロ。なにをどうすればいいのか知らなかっ た。彼は知ってると思っていた。 　前戯をしていると、突然、彼が「アアーー」と苦しそうに呻いた。なにが起 きたのかわからなかった。わたしのお腹がなにかの液体で濡れていた。彼はあ わててそれをティッシュで拭き取った。 　彼はわたしに帰るようにいった。態度が豹変したので、わたしは不機嫌にな って帰った。あとでわかったことだけど、彼は挿入する前に射精してしまった のね。その日以来、彼がわたしを誘うことはなかった。 　というわけで、初体験未遂に終わった。