『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年8月28日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年8月28日号
●赤羽雄二の視点:攻めの読書をしよう(その2)●今週の相談
・部下の部下が優秀ですが、感情的ですぐ人に食ってかかり、しばしば問題を起こします。私からはどう働きかけてこの問題を解決すべきでしょうか。
・事務機器の営業をしています。アクティブリスニングをしようと思いますが、自社製品の優位性を伝える必要もあり、また競合製品についての把握もしたいので、どうしても話してしまいます。どうやったら効果的な営業をしつつ、相手の話を聞けるでしょうか。
・営業職ですが、このまま将来性があるのでしょうか。新卒5年目でブラック企業ですし、転職すべきかどうか迷っています。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点:攻めの読書をしよう
1.忙しい人が本から得られることは何か
読書のメリット①:知識が増える、知らないことを学ぶ
読書のメリットは、何といっても知識がどんどん増えることです。自分の知らない世界を知り、国内外で今何が起きているかを知り、歴史や地理、科学を知り、優れた経営者や優れた企業のユニークな経営のあり方を知ることができます。
人の話を聞いたりテレビで見たりもできますが、本ならではの深さ、広がりは何事にも変えがたいものだと思います。世界が一冊の本に詰まっています。
仕事上学ばなければならない、マーケティングやマネジメントなどの新たなスキル、産業動向、顧客・市場の状況、競合企業の状況、知っておくべき新技術、新素材、なども本から学ぶことができます。
人の時間を取ることなく、まだ誰に遠慮することなく、一人でこういった知識を増やすことができるのは本当に素晴らしいです。
人に話を聞くことができる場合も、関連の本を事前に読んでおくとはるかに話を理解しやすくなります。よりよい質問、より深い質問をすることで、話は何倍も弾みます。
その人が書いた本があればそれを読んでからお話を聞くほうが、相手も気分がよくなり、断然いい話を引き出せます。
読書のメリット②:視野が広がる
読書によって視野が大きく広がります。知識を詰め込むだけではなく、それを幅広い方向から見て、吟味して、理解することができます。
これができると、全体観を持ってバランスよく物事を見ることができます。言うのは簡単ですが、これができない人が非常に多いのが実情です。同じものを見ても、視野の狭い人と広い人では、問題点の把握のしかたや解決策のオプションの種類などが決定的に違ってきます。
例えば、視野が広い人であれば、アマゾンのクラウドや人工知能への取り組み、また倉庫内のロボット活用について読んで、ジェフ・ベゾスの野望がどれほどすごく徹底しているのか、想像することができます。アマゾンと言えば、本のネット販売が有名ですが、とっくにそれをはるかに超えた産業全体のインフラ構築をねらっており、目的達成のために着々と手を打っていることがわかります。
一方、視野が狭ければ、全体像を考えることなどできず、「アマゾンはいろいろなことをやっているんだなあ。本以外をやってどうするんだろう。調子に乗って手を広げようとしているのかな」と点でしか物を見られなくなります。本のネット販売、クラウド、人工知能、ロボットが特に何か関連性や大きな意味合いを持っているようには見えないわけです。
会社の仕事についても同様です。
視野が広い人であれば、社長方針あるいは部門長方針を聞いて、自分の仕事を全社最適の観点から考え、行動を起こすことができます。二歩も三歩も先を見て、最も効果的な手を打つことができるのです。
一方、視野が狭い人は、目先のことしか考えません。上司がどれほど目線の高い話をしても、自分が理解できる範囲でしか物を見ようとせず、考えようとしません。点でしか物を見ていないので、一貫性を持った施策や行動につなげることができず、行き当たりばったりになります。環境が変わったらおろおろします。他部門との連携はできるだけしないようにします。調整しづらくて面倒だからです。
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