「もう無理、林真理子氏は一刻も早く脱出を」
日本大学の状況はどんどん悪化しています。まず、8月22日に文部科学
省は大学に対して「管理運営体制の再構築を求める通知」を出しました。ま
た、アメフト部の違法薬物事件については、容疑者1名が複数名(OB含め
て10名?)になる中で、大学内での情報伝達や警察への連絡の遅れといっ
た問題があったとして、第三者委員会による調査・検証結果について9月1
5日を期限として報告せよとしています。
具体的には、保護者からの情報提供、部員からの大麻使用の申告などがあ
った際に部内だけでの情報共有にとどめた理由や、8月8日の会見での説明
と報道されている警察関係者の発言との食い違いなど、10の項目について
調査・検証するよう求めているようです。
何が問題なのかというと、まず、これまでの流れの中では、メディアが寄
ってたかって「林真理子理事長」のことばかりを追いかけているわけです。
「会見が下手」とか「沈黙している」などと批判しながら、とにかくTVは
「これでもか」とばかり林氏の顔を映してきました。
ですが、よく考えれば、林氏のところに正確な情報が上がるはずもなく、
また林氏に事実上の決定権もあるはずもないわけです。とにかく、「お飾
り」として、据えられているわけで、メディアが「事件の本質」や「日大の
本当の改革」といった問題の核心に踏み込むことはなく、ただ「林氏」が悪
いというように、林氏のことばかりをフォーカスするような流れになってい
ます。
今回の役所の対応にしても、これ自体はどの大学でも問題があれば、理事
長宛に通知を出すことはあるのでしょう。ですが、今回に限ってはその「理
事長名」が著名人であることから、「林真理子理事長に対して通知が出た」
というように書くと、メディアとしてはニュースのヘッドラインにできてし
まうのです。
問題は明らかです。
林氏には悪意はないと思います。母校の苦境について「あなたの力を貸し
てほしい」と言われて断れなかったのでしょうし、理事長をやることは名誉
になるとその時は考えたのでしょう。
また、林氏が「巨大組織のポリティクスを駆使して、腐敗している部分を
切り捨てて、組織全体を再生する」というような作業については、経験も知
識もない方だというのは明らかです。
であるならば、容易に想像できるのは、日大の中に守旧派が巣食っていて、
そのために組織防衛的な行動が反社会性を帯びてしまうとして、それでも
「守旧派を守る」ためには、世間のバッシングを浴びるサンドバッグとして
林真理子氏を「使い捨てにしよう」という勢力があるということです。その
ような悪意が最初からあったのかは別として、現在起きているのはそういう
力学です。
もうダメです。作家林真理子氏の名声も好印象も、何もかもがこのままで
は消されてしまいます。そして、林氏にはこれを防いで逆転劇を演ずるだけ
のスキルはないと思います。(続く)
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