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“木原事件”捜査幕引きに官邸の守護神が暗躍

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2023.08.31                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------      “木原事件”捜査幕引きに官邸の守護神が暗躍  ---------------------------------------------------------------------- 妻の元夫の不審死事件をめぐる週刊文春の一連の報道で記者の前から遠ざかっ ていた内閣官房副長官、木原誠二氏は、岸田首相の米国訪問に同行するなど、 以前の仕事ぶりに戻りつつある。 大手メディアがこの件に関して沈黙を続けているのをこれ幸いと、文春側の熱 が冷めるのを待っているように見えるが、内心は、薄氷を踏む思いではあるの だろう。 木原氏が表面的にせよ強気を装っていられるのは、警察庁と警視庁が、木原氏 の妻の疑惑を打ち消し、事件性はないと公式に表明しているからにちがいない。 不審死事件を再捜査したさい木原氏の妻、X子さんを取り調べた元警視庁刑事、 佐藤誠氏が「あれは事件だ。自殺だと言える証拠はない」と断言するにもかか わらずである。 今回の件で、浮かび上がっているのは警察上層部と、実際に捜査にあたる刑事 たちとの意識の乖離だ。 週刊文春が、X子さんの元夫、安田種雄さんの死にまつわる疑惑を報じ続けて いられるのも、取材によって数多くの捜査員や元捜査員たちから証言が得られ ているからだろう。記事を読めば、証言の具体性、信ぴょう性が伝わってくる。

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