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ビジ選☆リーダーズ Vol.1013『新NISAとiDeCoでお金を増やす方法』(山崎俊輔)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■NISA、iDeCo以前のお金の話 どんなに有利な資産形成枠もお金がなければはじまらない。NISA がどんなに素晴らしくても、iDeCoが所得控除まで得られる最高 の仕組みでも、入金するお金がなければその制度は意味がない。 何もしなければ、いつまでたっても資産残高はゼロのままだ。ゼロ の残高をプラスにするには、口座開設をすることだ。そして毎月の 掛金を入金することだ。 まず、口座開設が重要だ。そして、最初の5000円を確保し、口座 引き落としさせることが必要だ。理由は、iDeCoの最低掛金額が 5000円だからだ。 ということは、NISAとiDeCoに入金するお金を仕事で稼いだり、 節約で確保するステップも、NISAやiDeCoの活用術ということだ。 まずはこの点から始めるべきだ。 ★ 運用が「お金を上手に管理し増やしていくこと」だと考えれば、節 約もまた資産運用の一部だ。確実性では節約の方に分があるのだ。 マーケットは短期的には上下落する。 だから確実にプラスの運用成績を上げていくことは難しいのだ。ま た、毎月1万円の節約は、投資口座に入金することで資産運用の原 資を増やしていく力にもなっていく。 もちろん、中長期的には運用に分がある。プラスのリターンになる 可能性が高いからだ。また、元手が大きくなれば、たとえ利回りが 小さくても、それなりの金額を稼げるようになる。 そのためには元手の確保が必要だ。コツコツ毎月積立を続ける必要 がある。その原資を確保するには、やはり節約だ。NISAとiDeCo の第一歩は節約なのだ。そのための家計管理がするべきだ。 ★ 資産運用でもっとも効率的な選択肢は共働きだ。今の時代、男性ひ とりが年収1000万円を稼いで妻と家族を養うようなキャリア形成 は簡単ではない。 だが、正社員夫婦に子どもが生まれても、妻が離職せずに共働きを 続ければ、合計年収1000万円超は可能だ。正社員として社会人の キャリアをスタートなら、女性もできるだけ長く続けることだ。 それは年収の維持だけではなく、退職金を2人分得ることや厚生年 金を2人分得ることにもつながる。それだけで「老後に2000万円」 以上の資産価値がある。 共働きを維持する最後のカギは、共家事・共育児だ。男性の家事育 児参加率が低いことが働く女性の負担を過重なものとしている。時 には女性のキャリアにマイナスの影響を及ぼしている。 男性が家事をすることや子どもの宿題を見てあげることが、NISA やiDeCoの資産形成につながる。これは統計的にも明らかだ。こ こ数十年、女性は仕事も家庭も頑張っているのだ。 特に「妻が会社員として稼ぎ続け、夫婦ともにiDeCoに月2.3万 円ないし1.2万円の拠出をする」というのが重要だ。これこそが 仕事と家庭とiDeCoが連動している部分なのだ。 ★ 誰でも、今ガマンして未来に備えることは得意ではない。行動ファ イナンスという学問でも、未来に向けて計画的に備えていくことは、 人間心理として難しいという結論が示されている それでも、未来の不安を解消するためにお金を貯める必要がある。 この時、漠然とした不安を埋めるために、漠然とお金を貯めるので は息が詰まるし、継続できなくなる。 そもそも、資産運用を始められない、続けられない理由は、貯めた り増やしたりする目標や必要性が明確ではないからだ。しかも、今 のペースでお金が貯まるかが不明なままでは、不安は解消されない。 だから、何にお金が必要か、いつ必要か、いくら必要かの3つを具 体的にイメージすることだ。それこそが、NISAやiDeCoを活用し て積立投資を続けていく原動力になるのだ。

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