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津田大介の「メディアの現場」
2023.8.25(vol.546/part1)
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──Don't lose your temper──
みなさん、こんにちは。津田大介です。
2011年8月31日にvol.0(創刊準備号)を発行し、2011年9月から配信が始まった津田
大介の「メディアの現場」が今号をもって終了することになりました。2011年8月か
ら2023年8月までということでちょうど12年やってきたということになります。最近
は古式ゆかしい「メルマガ」ではなく、海外で普及しているような「ニューズレター」
サービスも地味に盛り上がってきているので、「休刊」という形にして、ニューズ
レターでこの「メディアの現場」を続ける(あるいはいずれ復活させる)というこ
とも考えましたが、いまはポリタスTVに注力するしかなかろうという自分自身の状
況もあり、「終了」という区切りを付けることがけじめかなと思いました。
ただ、12年もやってきたメディアなので、終わらせるには惜しいコンテンツもたく
さんあり、いくつかの企画はポリタスTVで引き取りたいなと思っています(具体的
には中原昌也さんと岸川真さん、滝本誠さんの映画鼎談「最後にはだれかをブチの
めすために」は中原さんの体調がご快復されたら、ポリタスTVで絶対に続けたいなー
と)。あのコンテンツはぜひ書籍化もしたいですね。これ見てる編集者の方がいらっ
しゃったら僕までご連絡ください。
最期の巻頭言なので、この「メディアの現場」でできたこと、できなかったなどを
述懐したり、反省したりということも考えたのですが、僕自身はずっと前のめりに
何かしらの活動を続けている人間なので、あんまそういうガラでもないなと思って
やめました。その代わりこれまで配信してきた546回の中で思い出に残っている、あ
るいはいま読み返しても価値がある号や記事をいくつか紹介したいと思います。Q&A
にも書きましたが、いずれポリタスTVのウェブサイトをつくったらそちらでアーカ
イブを見られるようにしたいなと。
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●vol.1(2011.9.7)
創刊号の注目コンテンツは連載企画として立ち上げたもののその後全然更新できな
くなってしまった(すみません……)「ネットメディアを作ろう」です。ポリタス
TVでも事あるごとに触れてますが、なんでポリタスというメディアをつくろうかと
思った原点──自分が政策を決める審議会の委員になった経験を元に、政策が議論
されている現場に焦点を当てて報道を行う政治メディアがなかなか存在しないから
それをネットで自分がつくるという意気込みが書かれてます。「自分が政策を伝え
るメディアを作るなら、まずは審議会でリアルタイムに進んでいる議論を解説する
というのはどうだろうかと思った」というのは、その後のポリタスで完全にできた
わけではないのですが、ポリタスTVでは刑法性犯罪規定の改正議論や、緊急避妊薬
や経口中絶薬の認可議論でまさしくそういう解説ができました。これはポリタス、
そしてポリタスTVの「一丁目一番地」なので、バズは狙えなくてもずっとこういう
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