罪づくりな4-6月の6%成長
内閣府が8月15日に発表した4-6月のGDP(国内総生産)は年率6%成長となり、大方の景気実感とは異なる強い数字となりました。これを市場は好感し、その後の日本株は値がさ半導体関連の下げはあるものの、総じて堅調となっています。そして政府は8月の月例経済報告で、5か月連続となる「景気は緩やかに回復している」との評価をしました。
GDPの強さに政府の景気判断も引っ張られているようで、8月の「月例」では上記景気判断のほか、生産を前月に引き続き「持ち直しの兆しが見える」としています。しかし、7月の生産は前月比2%の減少となり、8月も当局は続落予想をしています。現に、経済産業省は生産を「一進一退」と見ています。4-6月のGDPには景気判断を誤らせかねない大きな統計上の歪みがいくつかあります。
「実情を反映しない大きな外需の成長寄与」
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