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元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」
Vol.189
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/ 2023年9月5日発行 /
◎目次
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ニュース解説
池袋西武ストライキでセブン&アイHDが失ったものは?
・読者からのご質問の受付について
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池袋西武ストライキでセブン&アイHDが失ったものは?
8/31、そごう・西武の労働組合はストライキを実施し、西武池袋本店は臨時休業となった。
大手百貨店でのストライキは1962年の阪神百貨店以来、61年ぶりである。
そごう・西武の親会社のセブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)は既に米系投資ファンドのフォートレス・インベストメント・マネジメント(フォートレス)に対して同社の売却を決めており、ストライキによる混乱などで売却が先送りされるという見方もあったが、結局予定どおり9/1にフォートレスに売却された。
売却額は8,500万円と些少な金額となった。
これはフォートレスが算出した2,200億円の企業価値から引き継ぐ負債等を差し引いた金額で、要するにそごう・西武は利益が出せずに、負債に依存する体質だったということである。
セブン&アイHDはそごう・西武向け債権1,600億円のうち900億円を債権放棄し、またフォートレスへの売却で1,331億円の特別損失を計上した。
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