季節性、シーズン性の問題
おはようございます
夏休みが終わり、ようやくマーケットも正常な動きになるかと思いきやまた、ワケのわからない動き。こんなに外すのは久しぶりではないか、と反省することと、みなさんにご迷惑をおかけして申し訳ない、という想いでいっぱいです。そんな中、ようやく神田財務官が為替介入発言。これはまさに予定通りの話です。しかし、ドルが異常に強い状態、これはなんとかならないものか、と思います。
■なぜ、原油が強いのか
ロシア産原油の輸入は、8月まで盛んだったということは推測することができます。理由は海運市場が本格的な復帰、この海運、バルチック指数とも言いますが、これが高騰しているときはロシア産原油の輸出が好調のおかげ、と言うのが過去のデータ観察で確認できています。ところが9月に入り、海運、バルチック指数が低迷をしています。この意味はロシア産原油が低迷していることをおそらく示すものであろう、ということです。
ところがNYやロンドンのWTIなどは9月により一層の高騰。最初はリスクマネーが原油市場に向かっているのか、とは考えていましたが、よくよく考えると9月の最初の週には欧米の石油精製工場は定期修理に入ります。そしてドライビングシーズンが終了して石油の貯蔵タンクは空になっています。ここに暖房油用の石油をため込む時期になります。おそらく西側の積極的な買付によって原油価格が高騰をしているのであろう、と思います。その証拠にガソリンや軽油などの石油製品市場は低迷をしています。
そのほか、穀物が今の時期に安くなるのはハーベストプレッシャー、つまり収穫期で一時的に在庫が増えるので、価格も下がる形になるのはいつものことです。
このように、資源市場というのは季節性、シーズン性があるものです。では、金融市場の季節性というのは9月はどんなものなのでしょうか?
■9月の金融市場の季節性
労働市場というのは、今までに、サマー、クリスマスバカンスの季節性に関して今までに散々に説明をしてきました。労働者はバカンスに向けてお金を貯めるために。夏であれば2月から3月に就業し、6月末からバカンス入りをする、クリスマスバカンスは8-9月に就業し、10月末からバカンス入りをする、というような季節性をもとに労働市場というのは予測をすればよい、ということです。
今年の特異性というのは、例年ですと7-8月には就労者が減る傾向にあるのですが、この時期に新規の就業者は減っているけれど、総雇用は増えている状態が特異だと言っているのです。このようなシーズンは9月から減り始める傾向がある、というのもいつものことです。
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