一段円安の余地は小さくなった
このところの米金利高、ドル高の中で、ドル円も5日のNY市場では147円台後半を付け、昨年9月に初めて為替介入に出た145円の水準を超えて円安が進んでいます。このため財務省の神田財務官は6日、これを「急激な変動」ととらえ、これが続けばあらゆる選択肢を排除しないと、市場をけん制しました。しかし、その後も市場はこれを無視するように、ドル円は147円台で推移しています。
高成長が続く米国では追加利上げの余地がある分、もう一段ドル高が進む可能性がありますが、それでもここからの円安ドル高の余地は小さくなったと見られます。日米双方にその要因が出てきつつあります。
「高成長でも利上げに慎重なFRB」
まず米国では高成長が見込める中で、当局は利上げに慎重姿勢を見せています。パウエル議長もジャクソンホールの講演で、景気上振れを認めながら利上げに慎重な姿勢を見せました。
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