白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2023年8月の記事
をまとめて配信しています。
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★統一教会の政治支配はさらに強化されていた★
マスコミは統一教会問題を報道しなくなったけど、何も解決されていない。相変わらず統一教会と
国会議員は癒着しているし、統一教会の目論見通りに事が進められている。なぜ外国のカルトがこ
れほどの支配力を持つのか?その驚くべき事情について、編集部と秋嶋亮が解説します。
編集: 案の定、統一教会問題は有耶無耶にされてしまいました。 安倍晋三の襲撃事件を発端に
統一教会問題が公(おおやけ)となり、自民党は「教団との関係を断ち信頼を取り戻す!」と宣言
していたのに。
秋嶋: 政策協定を結んでいた200名近い議員は誰一人罷免されていないし、結局、教団に解散命
令は下されませんでした。おっしゃる通り、何もかもが有耶無耶になり、統一教会の目論見通り
に事が進んでいるわけです。
編集: 統一教会の支配は変わらないわけです。
秋嶋: 教会の下部組織である勝共連合の機関紙には「日本の生活水準を3分の1に減らし、税金
を4倍5倍にしてでも軍事力を増強してゆかねばならない」と記されていますが、岸田政権はこの
構想通りに防衛予算を倍増させています。そしてその財源確保のため大増税を宣言し、通勤手当
や、退職金や、生活保護にまで課税の範囲を広げようとしています。
編集: こうなると数年のうちに国民負担率が60%を超えるのは確実です。
秋嶋: 全てが統一教会≒勝共連合の計画に従って進められているのです。歴代の総理大臣や、
現職の閣僚や、公安委員長(警察のトップ)が外国のカルトと癒着するという憲政史上最悪の
スキャンダルが露呈しながら、この国は自浄作用を全く持たない、ということです。立憲民主
も15名近い議員が統一教会から支援されていました。だから野党も突っ込めないわけです。
編集: 全くどうしようもない国ですね。
秋嶋: クレカリズム(聖職者独裁)は安倍晋三の事件を機に衰退したのではなく、真逆に強
化されているのです。それを象徴するのが今年5月に開催された「安倍晋三名誉会長を偲び、新
しい憲法を制定する推進大会」です。
編集: そこら辺りを詳しくお願いします。
秋嶋: これは超党派の議員がつくる「新憲法制定議員同盟」の主催という建前でしたが、実
際は50名の統一教会の信者が設営に携わり、教会の幹部や教会長も出席しています。
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