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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2023年9月10日(日)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  「バーベンハイマー」を非難できない日本人のお笑い 広島・長崎への原爆投下日、正答率はわずか3割 原爆の「真実」イギリス、カナダ、アメリカによる共同プロジェクト -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  7月にアメリカで公開された映画「バービー」と「オッペンハイマー」の公開キャンペーンをめぐり、アメリアカの映画会社に対する反発が日本で起きた。  コメディー映画の「バービー」と”原爆の父”と呼ばれたオッペンハイマーの伝記映画が、なぜ結び付いたのか。  防衛研究所の高橋杉雄防衛政策研究室長は、Forbes JAPANに次のように語る。 「バービーと原爆のいずれもが、米国の白人社会にとって、米国が最も豊で強かった時代を象徴するアイコンとしての共通点があるのではないでしょうか」(1)  一方、アメリカの世論調査ピュー・リサーチ・センターが2015年4月に行った世論調査では、1945(昭和20)年の広島・長崎への原爆投下が「正しかった」と考える人の割合が、56%にまで減っていることが分かった。  ちなみに原爆投下初期の1945年9月のギャロップによる調査では85%のアメリカ人が原爆の投下を正当化している(2)。  他方、日本人”でさえ”、他人のことを文句が言えないことは事実だ。2015年の戦後70年にあわせてNHKが行った世論調査では、広島と長崎に原爆が投下された日付を正しく答えらえた人は、わずか3割ほどだった(3)。  同様の世論調査は10年ごとに実施されている ■広島への投下日の正答率 【広島市】 77.0%(1995年) 68.6%(2015年) 【長崎市】 85.1%(1995年) 50.2%(2015年) 【全国】 37.5%(2005年) 29.5%(2015年) ■長崎への投下日の正答率 【広島市】 57.9%(1995年) 54.2%(2015年) 【長崎市】 89.8%(1995年) 59.2%(2015年) 【全国】 25.6%(2015年) (4)  一方、最新の研究により、”原爆の実態”がより鮮明になっている。日本人も原爆についての”知識のアップデート”が必要なのだ。 目次 ・原爆の真実 イギリス、カナダ、アメリカによる共同プロジェクト ・原爆を大量殺戮兵器として使う必要はなかった ・日本人を「けだもの」と呼ぶ、トルーマン大統領の日本人蔑視 ・原爆の真実 イギリス、カナダ、アメリカによる共同プロジェクト

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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