この業界は、数千万円にものぼる超高額の入所一時金を預かるところと、100〜200万円程度に抑えるところ、まったくゼロ円にするところと、 3パターン に分かれています。
入所一時金とは、家賃の前払いの意味合いでの預り金のことです。
老人介護施設では、償却期間を5年程度にしているところが多く、「住宅型」や「ヘルシー型」施設の場合は、15年前後の償却期間をとるところが多いでしょう。
昔は、1千万円の入所一時金を預かって入所させた高齢者がたった1カ月で亡くなり、遺族から入所一時金を全額返せ、いや3分の1しか返せない──といったトラブルが非常に多かったのです。
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神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる
第63回(2023年9月11日号)
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みなさま、こんにちは!
「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。
今回は、「老人介護施設が次々に倒産していく現実! 入所一時金(入居一時金)は戻らず、施設を追い出される! 老人介護施設に入っても安心できない『地獄の老後』にどう対処する?」というテーマでお届けいたします。
みなさま、ご承知の通り、高齢者となり、心身に不調が現われるようになると、介助や介護が必要になります。
そしてその不調の度合いによって、身内や家族の手助けだけでは到底生活出来ない、あるいは生きていけない状況が訪れます。
そこで登場するのが、老人介護施設なのですが、近年倒産件数が増えているのです。
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老人介護施設が次々に倒産していく現実! 入所一時金は戻らず、施設を追い出される! 老人介護施設に入っても安心できない『地獄の老後』にどう対処する?
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日本人の現在の健康寿命は、男性が約73歳(72・68歳)、女性が約75歳(75・38歳)です。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
そして、この年齢に到達すると、同年代のほぼ半数の人が、何らかの健康上の問題を抱えることを意味しています(残りの半分はまだ健康)。
つまり、男性の平均寿命81・47歳、女性の平均寿命87・57歳まで、男性は8・79年、女性は12・19年の間があり、人によってその差はいろいろですが、健康ではない状態で生活していく可能性が高くなる――と概ね考えられるのです。
ちなみに、平均寿命とは、同年代のほぼ半数が死亡する年齢ととらえていただいてよいでしょう。
つまり、死ぬ間際までとても健康だった――という人は非常に少ないのです。
ピンピンコロリーーと死ぬのが誰しもの理想ですが、なかなかそういうわけにはいかないのです。。。
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小規模な老人介護事業者ほどカンタンに倒産する!
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老人介護施設にはいろいろあります。
大きく分けると、公的施設と民間施設になります。
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次回は、 「財界から献金をもらって、賃金が上がらない日本にした自民党が賃金アップを口にするなど笑止千万!」 というタイトルで、自民党のこれまでの労働行政における悪政をこれでもかとえぐっていきたいと考えます。
どうぞ次回をご期待ください。
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