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vol.57「一流に学ぶ、成功のために必要なこととは? ~バスケ・富樫選手が大切にしていること~」

小松成美の伝え方の教科書-ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術
「小松成美の伝え方の教科書 ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術」 vol.57「一流に学ぶ、成功のために必要なこととは? ~バスケ・富樫選手が語る大切にしていること~」 【今週の目次】 ============== 1. 成美のつぶやき └ 日本バスケ・パリ五輪出場の快挙 └ 代表人生を賭けて戦った渡邊雄太選手 2. 一流に学ぶ、成功のために必要なこととは? └ Bリーグ初の1億円プレーヤーへ └ MVP受賞と悔しい2年連続準優勝 └ 日本のバスケットボールの未来がかかった日本代表 └ ワールドカップ出場の先に開けた東京オリンピックへの道 └ 日本人選手の活躍が夢を与える └ 一番心に残っているゲームとは? └ 絶望的な雰囲気のチームを変えたもの └ 当たり前のことを「緻密に」全力で行うことの大切さ └ 富樫さんが一番刺激を受けた選手とは? └ バスケはデータだけで語れない!? 3. 小松成美の心に残る、あのフレーズ 4. お知らせ ============== 1. 成美のつぶやき 日本バスケ・パリ五輪出場の快挙 みなさんこんにちは! 2023年8月25日から開催された FIBAバスケットボールワールドカップ2023に続いて、9月8日からはラグビーワールドカップが開幕となり、2つのワールドカップが重なる今月は、その結果を報じるニュースや話題で日本中が賑わい盛り上がっていますね。 アリーナやスタジアムの賑わいを目にするたびに、コロナ禍の収束を実感しています。 FIBAバスケットボール・ワールドカップは、4年に一度に開催されるFIBA主催の男子公式戦の一つです。今回は、フィリピン・インドネシア・日本(沖縄)の3会場で全32チームが参加し、今月の10日まで16日間にわたって開催され、92試合が行われました。 「日出ずる国」である東アジアの端に位置する日本が、世界最高峰の大会であるバスケットボールワールドカップを開催するのは、2006年大会以来2度目となります。2021年の夏には東京でオリンピックを開催しており、国際的なバスケットボールの大会に対する熱狂と盛り上がりを見せてきました。 日本の会場は、沖縄市諸見里のコザ運動公園に建設された多目的施設、沖縄アリーナです。琉球ゴールデンキングスの本拠地であるこのアリーナは、日本初の本格的バスケアリーナとして2021年に誕生しました。沖縄県内最大の収容人数とイベント床面積に加え、間近に感じられる観客客席配置や、最先端技術など、会場全体に様々な仕掛けが施され、バスケット観戦を楽しむための最高の会場です。(沖縄アリーナについては、以前メルマガでも取り上げましたね!) 開催初日25日は8試合が行われ、日本は初戦、ドイツと対戦しました。ドイツは世界ランク11位。NBAで活躍する司令塔、シュルーダー選手を中心とした総合力の高いチームです。世界ランク36位の日本にとっては格上の対戦相手でした。渡邊雄太選手(28歳NBAのフェニックス・サンズ所属)が単独で20得点と奮闘するも、81対63で黒星。 27日の第2戦では、フィンランドとの対戦において、終盤残り5分で逆点、そこから3ポイントシュートやフリースローで急激に追い上げた日本は、98対88で17年ぶりのワールドカップ白星を果たしました。 8月29日には世界ランキング3位・東京オリンピック銅メダルの強豪オーストラリアと対戦。後半でようやくエンジンがかかった日本が、猛スピードで追い上げ点差を縮めるも及ばす、89対109で惜しくも黒星。通算1勝2敗となり、17~32位を決める順位決定リーグに回ることになりました。通算2勝1敗としたオーストラリアは2次リーグに進出します。 そして、パリオリンピック出場を賭けた対カーボベルデ戦が2023年9月2日に行われました。 結果は、80対71で日本が勝利し、バスケットボール男子日本代表の2024年パリオリンピックへの出場が決定しました! 自力でのオリンピック出場は1976年のモントリオール大会以来、48年ぶりの快挙です。 日本男子バスケットボールは、これまで長い間不遇の時代がありました。日本男子バスケットボール界の低迷はもとより、2014年には、トップリーグの分裂で国際連盟(FIBA)から無期限の資格停止処分を受け、国際試合ができないという時期もありましたね。 近年、2015年4月にスタートした日本のプロバスケ「Bリーグ」が広く認知され、バスケットボールの本場アメリカNBAで活躍する八村塁選手、渡邊雄太選手への注目もあり、バスケットボール人気が高まっていました。そんな中で行われたワールドカップで、日本代表はアジア1位に輝いたのです。 男子日本代表が戦った1次ラウンド、グループEは「死のグループ」と呼ばれ、FIBAランキングで男子日本代表の格上となるドイツ(11位)、フィンランド(24位)、オーストラリア(3位)との対戦となりました。 1次ラウンド上位2チームが2次ラウンドに進出し、下位2チームは順位決定グループ「17-32位決定戦」に挑むことになります。 日本は、8月27日に行われたフィンランド代表(24位)との試合で、最大18点差をひっくり返し17年ぶりのワールドカップ勝利を成し遂げました。 ヨーロッパ勢からの歴史的初勝利を上げましたが、続くドイツ、オーストラリアに敗れ、「17-32位決定戦」へと進みます。 アジア勢6チーム(イラン、中国、ヨルダン、日本、フィリピン、レバノン)全てが「17-32位決定戦」で戦うことになりました。(アジア勢の中で、予選で勝利したのは日本代表だけです。) 今大会、アジアで最終順位が最上位のチームにはパリオリンピックの出場権が与えられます。「17-32位決定戦」の初戦 パリオリンピックを目指す日本代表は、格上のベネズエラ代表(17位)を相手に大逆転勝利をおさめました。 1次ラウンドの勝敗・得失点差を引き継ぐので、日本は2連勝すれば合計3勝。他のアジア勢を上回り、パリ五輪出場が確定します。 つまり、9月2日のカーボベルデ戦で勝利すればアジア1位が日本に決まり、オリンピック出場を手にすることができる状況になりました。しかし、敗退し1勝1敗となれば、他のアジア勢の結果次第となるため、皆さんもご存知の通り、カーボベルデ戦は「絶対に負けられない」一戦でした。 日本代表は負けられない一戦を制し、様々なプレッシャーの中、見事パリオリンピックへの切符を掴んだのです。 現在、NBAのフェニックス・サンズに所属する渡邊雄太選手は、「今大会でパリ五輪の出場権を取れなければ代表を引退する」という発言を繰り返し口にしてきました。まだ28歳、代表を引退するには少々気が早いと誰もが思ったでしょう。しかも、世界の舞台で連敗中の日本代表にとって、この目標は決して簡単ではありません。しかし、だからこそ彼は覚悟したのだそうです。 代表人生を賭けて戦った渡邊雄太選手

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  • 小松成美の伝え方の教科書-ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術
  • これまでノンフィクション作家として、たくさんのトップアスリートやトップ経営者の唯一無二の「人生」を取材してきました。その経験をもとに、書籍だけでは書ききれなかった小松成美流のコミュニケーション方法や独自哲学を伝えていきたいと思います。経営に、スポーツに、文化に。多岐に渡って、学びあるコラムを配信して参ります。誰もが発信者となる時代に、是非ご参加ください。
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