「大盛りあがりの『VIVANT』、2つの不満?」
TBSのドラマ『VIVANT』が大盛り上がりです。尺が長いので、もう少
し人物の描写や、心理の変化などヒューマンドラマ的な味付けを期待したい
ところですが、伏線と回収、徹底的なストーリーのツイストなど、まるでR
PG的なハラハラドキドキに特化して押しまくろうというのは、姿勢として
ある意味潔いとも言えます。
そうではあるのですが、多少、設定に注文をしておきたいのも事実です。
ファンの皆さまのお叱りを受けるかもしれませんが、2点ほどメモって置く
ことをお許しください。
1)主人公の乃木はコロンビア大学院に在籍していた際に、911テロに遭
遇して、防衛に目覚めたとしています。ですが、コロンビアというのは、ベ
トナム反戦運動の一大拠点であった歴史があり、911の際にも基本的に学
内世論は報復戦争に反対でした。ですから、ちょっと不自然です。
2)出てくるのが立派な日本人(とバルカ人)ばかりでちょっと違和感があ
ります。普通の日本人ぽいのは西岡(檀れい)、長野(小日向文世)、佐野
(坂東彌十郎)ぐらいで、後はスーパーな人たちばかりなのですが・・・
そう思って見ていたのですが、もしかしたら、考察班的な発想法をしてみ
ると、全く話が違ってくるかもしれません。
1)は、まず乃木の説明がウソで、もっとずっと早くから自分の出自に気づ
いて、諜報とか軍事に興味があったのかもしれませんね。
2)はもっと深刻で、この3人が真の敵、つまり「表の日本のエスタブリッ
シュメント」であり、公安、外務省、財界が一緒になって、早いうちからバ
ルカの鉱物資源の独占を狙っていた、そのために内戦の黒幕でもあった、こ
れに気づいた乃木卓は、排除された・・・というドンデン返しになるかもし
れません。
そうなると、最後は「テント+別班」対「公安、外務省、財界、バルカ現
政権」の壮絶な戦いになるとか・・・もしかしてワニズ、西岡は助からず、
長野と佐野も破滅・・・野崎、新庄は隠れ別班、黒須も乃木の協力者、チン
ギスも大活躍・・・いけませんね。どうしても考察班的な発想になってしま
います。罪なドラマです。
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